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三井寺(園城寺)へ
何だかんだと2時間以上、石山寺を堪能してしまいました。(·∀·)
久しぶりにケージでお留守番しているマロンとアンジュのことを考えると、あまり遅くはなれないので、あと一社どうしようかと思いましたが、西国三十三所霊場第十四番札所で、数々の映画やドラマのロケ地としても有名な三井寺に行ってみたいなと、同じ大津市内なので20分ほどで大きな駐車場(\500)に到着しました。
結構、車がたくさん停まっていましたね。
大門(仁王門)
1452年に現在の滋賀県湖南市の常楽寺に建立されたものですが、豊臣秀吉により伏見城に移築されていたものを、1601年に徳川家康が三井寺に寄進したもので、室町時代中期の作風・特色が確認できる国指定重要文化財です。
仁王門の阿形さん。(顔の写りが悪くてすみません。)
同じく吽形さんは、やはり運慶の作と伝えられていますが、石山寺同様、仁王像は重要文化財には指定されていません。
創建
三井寺の正式名称は、天台寺門宗総本山園城寺で、古くから東大寺・興福寺・延暦寺と並ぶ日本四箇大寺に数えられています。
大津京を造営した天智天皇は、念持仏の弥勒菩薩像を本尊とする寺院の建立を願っていましたが、生前にその志は果たせず、息子である大友皇子も弘文天皇として即位したものの壬申の乱で大海人皇子(天智天皇の異母弟で後の天武天皇)に敗れ、25歳の若さで亡くなりました。
しかし、弘文天皇の息子である大友与多王が、父の菩提を弔うため、氏寺として天智天皇所持の弥勒菩薩像を本尊とする寺院の建立を申し出て、壬申の乱では敵対したものの天武天皇がこれを許可したことにより、三井寺が建立されました。
ところで、このときに大友与多王が自らの「田園城邑」を投じて、寺院を建立したことに感銘した天武天皇が「園城」の勅額を与えたことが、「園城寺」の由来となります。
一方で「三井寺」と呼ばれるのは、境内に天智・天武・持統三天皇の産湯に用いられた霊泉があり、「御井の寺」と呼ばれていたものが転じたものとされています。
特に10世紀頃から比叡山延暦寺との対立抗争が激化し、比叡山の宗徒により度々焼討ちされ、一時は豊臣秀頼により寺領を没収され廃寺同然となったこともありますが、苦難を乗り越え、その都度再興されてきた三井寺は、「不死鳥の寺」とも呼ばれています。
参道
大門のところの受付で入山料を支払い、境内に入ると参道突き当りの石段の上に、金堂(本堂)が見えています。
写真は少し近寄ってからなので、実際はもう少し遠いのですが…。
釈迦堂
参道に入り、すぐ右側にあるのが釈迦堂で、天正年間(1573年~1593年)に造営された京都御所の清涼殿を下賜され、1621年に三井寺に移築したものと伝えられ、御本尊として釈迦如来像が安置されています。
多くの僧や宗徒を擁した中世の大寺院にあった「食堂」の古式を今日に伝えるものとして、国指定重要文化財になっています。
大友皇子
また、三井寺が天智・弘文・天武・持続の歴代天皇の勅願により創建された寺院であることから、釈迦堂には悲劇の皇子と言われる大友皇子(弘文天皇)の位牌が奉安されています。
鬼子母善神(護法善神)
智証大師の母の様な女神として、幼年期から度々示現されたと伝えられ、智証大師の護法神として、また安産や子供の守護神である鬼子母神として、1363年から続く「千団子祭」の御本尊として安置され、深く信仰されています。
千団子祭
鬼子母神の千人の子供を供養するために千個の団子を供えるお祭りで、伝統的な儀礼として親しまれ、堂前の放生池では子供の健やかな成長を願い、子供の名前と年齢を亀の甲羅に書いて池に放す「放生会」が行われています。
弁財天社
放生池には、八臂弁財天を祀る弁財天社が鎮座されています。
御朱印
三井寺では、御堂毎に御朱印が頂戴できるので、都度紹介していきたいと思います。
釈迦堂では、御本尊の「釈迦如来」の直筆御朱印を頂戴しました。(·∀·)b
他に、「大友皇子」「鬼子母神」の御朱印も拝受可能です。
ちょっと珍しいので欲しかったのですが、他にも多数の御朱印がありそうなので…。
三井寺(園城寺) 情報 by 関西御朱印 ブログ
滋賀県大津市園城寺町246
TEL:077-522-2238
無休
入山料 大人 600円 中・高校生 300円 小学生 200円(※各団体割引有り)
秋季特別拝観「百体観音」 500円
拝観時間 8:00~17:00(※最終入山 16:30)
納経所受付時間 8:00~17:00
初穂料 300円(「三井晩鐘」は鐘撞とセットで800円)
公式ホームページ 三井寺(園城寺) (miidera1200.jp)
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密かに面白かった日曜夜10:30放送のドタマ「霊媒探偵城塚翡翠」の原作本です。
死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎が、心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かうというお話ですが、第20回ミステリー大賞1位他、ミステリー5冠とあって、張り巡らされた伏線と回収が面白かったので、ついつい原作本も買ってしまいました。(·∀·)b