ここまで順調に進んできた「真田幸村めぐルート」。
「真田幸村めぐルート」に関しては、コチラのページをご参照ください。
三光神社 真田丸の一角に鎮座する大阪七福神巡りのスタート地点 – 関西御朱印 ブログ (kimikan.com)
しかし、興徳寺の次に向かった寺院は、門が閉ざされており、自宅側から入り込んでインターホンを鳴らすという苦手なパターン。
もう1つすぐ近くにあった寺院は、入口に「境内の撮影は一切お断りします」と貼り紙がされており、ブログに書くのは難しそう。
ということで、やむを得ずというか最初から拘ってはいなかったので、これにて「真田幸村めぐルート」を離脱することとしました。
当てもなく東に向かって10分ほど歩いた上で、近隣の神社を検索してみると、中道八阪神社というのがあったので、存じ上げはじませんが、向かってみることにしました。
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中道八阪神社へ
位置的にはJR環状線の玉造駅と森ノ宮駅の中間よりやや玉造駅側で、長堀通りの北側にあるのですが、正直、大阪市東成区って初めて来たかもっていうくらい私にとっては馴染みの薄い場所です。
Google Map頼みで無事にたどり着くことができました。
しかし、とは言っても東側に回り込んで、この路地が参道の様ですが、
参道は長く、住居の間を抜けていく感じで、
最終的には、高確率で引き当てる裏口からの参拝となった次第です。
創建
1017年、平安貴族の中でも頂点と言える立場にあった藤原道長が、当時の東成郡法性寺という地に別邸を建て、牛頭天王白山権現を鎮守神として祀ったのが始まりとされています。
その後、1584年に現在の地に遷座され、牛頭天王白山権現社と称せられました。
1872年には、八阪神社と名を改め、この地の産土神社となります。
1909年には、神社境内から暗越奈良街道参詣道を開拓、街道筋に大鳥居を建立。
1917年に、玉垣の新設と併せて大鳥居を移設し。大鳥居跡に社名標石が建てられました。
コレが最初の写真の標石ですね。
現社殿は、1924年に完成しています。
藤原道長
創建者である藤原道長は、摂政・関白・太政大臣を務めた藤原兼家の五男として1028年に誕生しました。
父である兼家が摂政となり権力を掌握したことで藤原家は栄華を極めますが、道長には、道隆、道兼という有力な兄がいたため、当初は目立つ存在ではありませんでした。
しかし、兼家の死後、摂関となった道隆が大酒飲みであったために早逝、次いで道兼も伝染病(はしか)により相次いで早逝。
道隆は死する前に、嫡男である伊周を後継者として一条天皇に推挙しましたが、これは認められず、道兼が関白となった次第ですが、わずか数日で逝去されたことで混迷を極めます。
後継関白には、伊周本人もそれを望み、一条天皇もその意向であったとされますが、道長は伊周が政治を執り行えば天下が乱れると考え、自らが摂関となる決意をします。
これを受けた一条天皇の母后である東三条院は、かねてより伊周よりも道長の方が、人柄・資質的に遥かに上回っていると考えていたため、一条天皇本人のためであると涙ながらに一条天皇を説得し、道長が登用されることとなりました。
これ以降も、道長と伊周の対立は続きますが、996年に伊周とその弟である隆家が女性関係が原因で花山法皇に矢を射かける事件を引き起こし、兄弟揃って左遷の憂き目に遭います。
ところで、道長は右大臣始め重責を担いましたが、生涯関白にはなっていません。
実は、関白は最高決裁権者である天皇の後見的存在にすぎず決裁権がありません。
また、政府の最高機関である太政官には、摂政・関白は関与できない決まりもありました。
故に、道長は太政官の首席である左大臣として公務の執行にあたるとともに、関白に近い権限を持つ内覧を兼任することで、事実上の最高権力者となろうとしたのです。
拝殿と主祭神
主祭神は、素戔嗚尊と菊理姫命。
牛頭天王=素戔嗚尊、白山権現=菊理姫命とされ、創建当初より主祭神であった牛頭天王白山権現と同一神ということになります。
素戔嗚尊は、厄除け・交通安全・外交の神として信仰され、菊理姫命は、良縁結び・夫婦円満の神として信仰されています。
狛犬(阿形さん)です。
玉造戎神社

元々は、中道八阪神社の社殿として1584年に創建されましたが、1585年の現拝殿の完成により主祭神が遷座されました。
その後、修築され、1948年に出雲の国造りの神である大国主大神と島根県美保神社の事代主大神の分御霊を合祀して祀られ、玉造のダイコクさん・えべっさんとして人々に親しまれています。
御利益は、家内安全・事業発展・商売繁昌・海上安全です。
ここでも、1月9~11日は、玉造戎祭りが開催され、大賑わいになるそうです。
境内
御祭神として宇迦之御霊神を祀る末社の松本稲荷神社です。
御利益は、五穀豊穣です。
新馬舎です。
おお、ナッキー、ソダシや!なぜかソダシが親子でいらっしゃるぞ!
清潔感溢れる手水舎です。
相当な樹齢であろうことが想像される御神木です。
御朱印
社務所にて、中道八阪神社と玉造稲荷神社の直筆御朱印を頂戴しました。
セットで500円だったんですが、セット価格なのか1枚250円なのか…?
例によって例のごとく正門よりお暇しました。