南法華寺(壷阪寺) Vol.3
本堂域
本堂域には、もう一段階石段を上らなければなりません。
ところで、石段手前でグレーのシートを被っているのは昇降機リフトで、さすが福祉に力を入れていらっしゃるお寺だなぁと思いました。
しかし、気軽に使用できる様に、宝塚市の中山寺の様にエレベーターをおススメしたい。
慈眼堂
石段を上ったら、更に右に折れた先に見えるのが慈眼堂で、中を通り抜けて先に進む形になります。
元々、1751年に建立され、御本尊に阿弥陀仏を安置し、観音堂としても使用され、江戸時代から続く主要な御堂として阿弥陀堂がありましたが、建立場所が谷の脇であったため山間の湿気にさらされ、損傷が激しくなってしまいました。
そこで、2006年に阿弥陀堂を解体修理の上、移築し新たに建立されたのが慈眼堂です。
内部には、お釈迦様が寝ておられ、
苦行に臨むお釈迦様のお姿等、インド・ムンバイ在住の画家カーマット氏によるお釈迦様の佛伝図が掲げられています。
尚、慈眼堂建立の部材には、解体した阿弥陀堂の部材が使用され、二層造となった関係で、一層目には先の夫婦観音の御分身、二層目には阿弥陀堂の阿弥陀仏が安置されています。
三重塔
三重塔は、平安時代の1127年に建立され、1211年の火災で一部焼失後、1497年に再建され、同年の応仁の乱に巻き込まれ、本堂等が焼失した中で奇跡的に残った南法華寺最古の建物として、国指定重要文化財になっています。
内部には、御本尊として秘仏である室町時代の作の大日如来坐像や安土桃山時代の作の弘法大師像が安置されています。
礼堂
礼堂は、御本尊礼拝のためのお堂として、創建当初から存在していたものと考えられていますが、何度かの焼失と再建を繰り返し、現在の礼堂は室町時代に再建されたもので、国指定重要文化財になっています。
但し、江戸時代に模様替え等の大改築が施され、規模も縮小されたものを昭和の解体修理時に行われた地下発掘調査や残存していた部材から室町時代の礼堂の姿が判明したため、その形に戻して再建されています。
八角円堂(本堂)
礼堂が本堂と思いきや、まさかのコチラの八角円堂が南法華寺の本堂となります。
しかし、礼堂とは隣接する形で建っており、礼堂から入って内部でつながっている八角円堂に御本尊の十一面観世音菩薩が安置されているということで、本堂とされている様です。
ところで、八角円堂の代表的な物として、法隆寺東院夢殿・栄山寺八角堂・興福寺北円堂等がありますが、南法華寺の八角円堂が日本最初のものではないかと言われています。
礼堂・八角円堂内部
礼堂から中に入ると、確かに奥まった八角円堂の位置に御本尊の十一面千手観世音菩薩坐像様のお姿を拝見することができます。
アップにしてみると、結構大きそうですね。
御前立の十一面観音様と
不動明王様です。
ちなみに、
入口付近にも不動明王様がいらっしゃいました。
ところで、御本尊の前に何か奇妙なものが写っていましたが…、座布団の上で眠るネコ。
実は、リアルなのかフェイクなのか気になって近づいてみたら、どう見てもリアルなんですが、触る勇気は無かったので、呼びかけても応答せず。
やむを得ず、アップで写真を撮った…はずなのに写真が無いというミステリーです。(·∀·)
もしかして、観音様の化身だったのでしょうか??
コチラも千手観音様の様ですが、秘仏なのでしょうか??
眼病に関する祈願は、コチラの阿弥陀如来様にお願いする様です。
さすが、眼病封じのお寺の絵馬という感じで「め」のインパクトがスゴイですね。
ちょっとクスッとさせていただける「思う壺おみくじ」。
願いが叶う様なことが書いてあるのが思う壺なのか、これを見て買う人がいるのがお寺の思う壺なのかは定かではありませんが。(·∀·)
南法華寺(壷阪寺) 情報 by 関西御朱印 ブログ
奈良県高市郡高取町壷阪3
TEL:0744-52-2016
無休
入山料 18歳以上 600円 17歳以下 300円 5歳以下 無料(※団体割引有り)
拝観時間 8:30~17:00
納経所受付時間 8:30~17:00
初穂料 300円
公式ホームページ 壷阪寺(南法華寺)- 西国三十三所第六番札所 (tsubosaka1300.or.jp)
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江戸時代から目薬として使われ、樹皮を煎じて服用すれば、目のかすみも解消したといわれる「メグスリノキ」のエキスに、目に優しいといわれるビタミン類を豊富に含むパセリを主原料に、ビタミンC,VB1,VB2,VB6,VEを加え、まろやかで美味しい飴にしたものです。