JR天王寺駅から谷町筋沿いを北上していくと、四天王寺始め多くの寺社仏閣が効率良く参拝できるということで、まだまだ穏やかな時期にウォーキングがてら参拝してきたときのものになります。
堀越神社へ
実は、とある機会にとある方から堀越神社の宮司さんをご紹介いただいたこともあり、過去にも何回か参拝しているのですが、天王寺駅から谷町筋沿いを北上すると10分もかからないところで、最初に出会う神社が堀越神社です。
2月に参拝して御朱印を頂戴しておりますので、この5月はブログ掲載用の写真撮影がてらの再訪問となりました。
創建
堀越神社は、聖徳太子が推古天皇の御代に四天王寺を建立された際に、その鎮護のために周辺に創建した神社群である四天王寺七宮の一つとして、風光明媚な地である茶臼山に創建されました。
ちなみに、四天王寺七宮とは、上之宮神社(上之宮町)、大江神社(夕陽ヶ丘町)、堀越神社(茶臼山町)、土塔神社(大道一丁目)、河堀稲生神社(大道三丁目)、小儀神社(勝山一丁目)、久保神社(勝山三丁目)の七社。
しかし、上之宮神社、土塔神社、小儀神社の三社は大江神社に合祀されており、現存するのは四社ということになります。
ところで、聖徳太子が創建した神社って鵲森宮が唯一って話じゃなかった?
あくまで、四天王寺七宮ということでノーカウントなのでしょうか?
拝殿と主祭神
拝殿の様子です。
祀られている主祭神は、推古天皇の先代天皇である崇峻天皇で、用明天皇の異母弟であることから、用明天皇の御子息である聖徳太子にとっては叔父君に当たります。
崇峻天皇は、日本史において唯一、臣下の者に暗殺された天皇と言われ、当時、朝廷で絶対的権力を持つ蘇我馬子と距離を置いたことから、警戒した蘇我馬子が首謀者として崇峻天皇を暗殺したというのが定説になっています。
その後に即位された推古天皇は、用明天皇の同母妹であり、崇峻天皇の異母姉にあたり、神功皇后を除けば、日本初の女性天皇となります。
推古天皇は、叔父君である蘇我馬子の願いによって即位しましたが、本来であれば、推古天皇御自身も蘇我馬子も推古天皇の御子息である竹田皇子の即位を望んでいたとされますが、蘇我氏への反対勢力の声が高まったために、中継ぎ登板されたと言われています。
しかし、竹田皇子は後に若くして亡くなられたため、この案は実現していません。
即位時の流れや血縁から、蘇我馬子との関係は良好ではありましたが、推古天皇は、蘇我馬子の理不尽な要求を撥ねつける等、公正な立場を貫き通されました。
その下に置いて、蘇我馬子とともに政治運営を任され、才を発揮し、数々の功績を残されたのが聖徳太子です。
拝殿前の狛犬(阿形さん)です。
名称の由来
古くより明治の中頃まで、堀越神社の南沿いには美しい堀があったそうです。
その堀を越えて、参詣することから、堀越神社と名付けられたと言われています。
ひと夢祈願
古くから大阪では、「堀越さんは一生に一度の願いを聞いてくれる神さん」と言われており、多くの参拝者の方が訪れて祈願されていきます。
そのことから、現在では「ひと夢祈願」と題し、短冊に願いを一つだけ記入して御守り袋の中に封入し、御祈祷していただくのが大人気で、遠方だけでなく海外からも参拝される方が多いそうです。
尚、御祈祷を受けた後の御守りは日々肌身につけ、念願成就の暁には御礼参りに再訪されるのがよろしいとのことです。
御祈祷の御予約には電話が必要ですが、遠方の方には郵送でのやり取りも可能とのことなので、ご興味のある方は公式ホームページをご覧ください。
茶臼山稲荷神社
末社として境内に祀られている茶臼山稲荷神社。
商売繁盛の神ですが、大坂夏の陣において、徳川家康が茶臼山稲荷の白狐に危機を救われたことから信仰を深め、大坂夏の陣の後、現在の地に祀られるようになったそうです。
堀越さんの御神木
御神木は、堀越さんの御神木として近隣の方に親しまれています。
交通量の多い谷町筋沿いにありながら、この境内のは緑が多く、閑静な雰囲気を醸し出しています。
月例祭
訪れたのが、月次祭前日の夕方ということで、多くの提灯が点灯していました。
神社の提灯に灯りが灯ると、何とも言えない神秘的な雰囲気ですね。
御朱印
2月に訪問した際に頂戴した直筆の御朱印です。
堀越神社 情報
大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-8
TEL:06-6771-9072
無休
参拝料 無料
参拝時間 ~18:00
社務所受付時間 ~18:00
初穂料 300円
公式ホームページ 堀越神社 公式HP | 大阪市 神社 お守り| 大阪市 パワースポット 神社 (horikoshijinja.or.jp)
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堀越さん全く関係ありませんが、天王寺・北新地のBar御用達のミックスナッツです。
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