関西御朱印 ブログ
今年から始めた御朱印収集巡りを紹介していきます。たまに閑話休題でペットやグルメ、友人夫婦の子育て日記などについても書き込ますので併せてお楽しみください。
兵庫県 川西市

多田神社 清和源氏発祥の地として歴代将軍の崇敬を集めてきた神社

何となく思い立って、この日向かったのが川西市に鎮座する多田神社。

25年くらい前には、川西に友人が住んでいて毎週の様に遊んでいたのでカーナビに頼らずとも行けるっていうのもありまして、

多田神社へ

明神鳥居・御社橋

駐車場に車を入れて、一旦外に出ると、

以前と変わらない懐かしい光景。

猪名川の川向うから参拝すると、明神鳥居という石鳥居を潜り、猪名川に架かる御社橋という赤い橋を渡る道が参道になっています。

この光景が好きで良く通ったものですが、多田神社に参拝するのは初めてです。

南大門

御社橋から撮った写真ですが、石段の上に聳える南大門は兵庫県指定の重要文化財。

明治の神仏分離令以前は、仁王門として左右に仁王像が安置されていたそうですが、それを機に、仁王像は近隣の満願寺に移されたそうです。

創建

970年、当時摂津守であった源満仲が、住吉大社に参拝し、御神託を受けてこの地を開拓し、源氏の居城としたことが多田神社の始まりとされています。

後に、円融天皇からこの居城をもって禁裏守護職武門の棟梁の城とする勅諚を賜り、満仲は75歳のときに勅許を得て、仏門に入り、一寺を創建し、24歳の自影を安置し、国家守護武運長久の霊場とし、多田院と号しました。

997年満仲の死後、その御廟と満仲像を祀る御影堂を中心に寺院が建立されました。

こうして、清和源氏発祥の地と位置付けられた多田院は、鎌倉時代には三代執権:北条泰時に重視され、1273年には多田院の造営を督励し、西大寺の忍性上人を造営奉行として、その任に当たらせ、多田院は幕府の保護下で発展隆盛を遂げました。

ところで、元々は天台宗であった多田院ですが、忍性上人がその造営に関わったことを機に、真言律宗に転じています。

室町時代には、由緒を聞いた足利尊氏に崇敬され、尊氏の死後、その分骨は多田院に納められ、以後の室町幕府の将軍たちの分骨も同様に多田院に納められました。

1577年、織田信澄の軍勢による兵火で社殿が焼失して以降、荒廃した状態が続く時期もありましたが、江戸時代には、清和源氏を称する徳川家に崇敬され、四代将軍:徳川家綱により1667年に本殿・拝殿が再建されるとともに、足利家に倣い歴代徳川将軍の位牌も代々本殿に納められました。

1695年には五代将軍:徳川綱吉による社殿の修復がなされ、徳川家との深い結びつきから「西日光」とも呼ばれる様になっています。

随神門

南大門を潜ると二の鳥居があり、その先に見えるのが随神門。

徳川四代将軍:徳川家綱により再建された随神門は、両脇に築地塀を持ち、三楝造と呼ばれる伝統的な手法を用いられた八脚門で、左右に豊岩間戸尊、櫛岩間戸尊が随神像として安置されている国指定の重要文化財です。

拝殿と主祭神

拝殿の様子です。

祀られている主祭神は、源満仲公、源頼光公(長男)、源頼信公(三男)、源頼義公(孫)、源義家公(曾孫)の5名。

いずれも清和源氏の名声を高め、繁栄をもたらした名だたる武将たちです。

拝殿内の様子です。

拝殿奥に見える本殿。

コレは近寄らなかったわけではなく、柵があって入れなかった次第です。

ちなみに、本殿のさらに奥に御廟があります。

まあ、参拝ご希望の方は社務所にお願いすれば参拝可能との貼り紙があったのですが、しかし、何と言ってもこの暑さの中、たった一人のために社務所の方のお手を煩わせるのも申し訳ないと思い自重しました。(奥ゆかしい!)

ちなみに、本殿・拝殿共に国指定の重要文化財となっています。

ところで、この柵の奥には、文武両道による心身修練の場としての政所殿、御祭神の一人である源頼光が退治した鬼の首領:酒呑童子の首を洗ったとされる鬼首洗池もあったのですが、鬼首洗池は、横溝正史の世界っぽくて見てみたかったところです。

拝殿前の狛犬(阿形さん)です。

東門・西門

徳川家綱による債権の際に造営された東門(写真上)・西門(写真下)は、主柱の架構が鳥居様式になっています。

江戸時代の重要な建築物とされ、ともに兵庫県指定の重要文化財になっています。

境内社

六所宮

境内摂社である六所宮。

伊勢(天照光大神)、賀茂(賀茂大明神)、稲荷(稲荷大明神)、春日(春日大明神)、住吉(住吉大明神)、熊野(熊野権現)の神々が祀られています。

現在の社殿は、室町時代後期に再建されたもので、兵庫県指定の重要文化財です。

厳島神社

市杵島姫命を祀る厳島神社の社殿も室町時代後期に再建された兵庫県しての重要文化財。

田尻稲荷神社

多くの朱鳥居に囲まれた田尻稲荷社。

田尻稲荷大明神が祀られています。

金刀比羅宮

特に記載は無かったのですが、金刀比羅宮なので大物主命が祀られているのでしょうか。

多田院天満宮

コチラも記載は無かったのですが、天満宮なので菅原道真公が祀られているのでしょうか。

その他境内

宝物殿

1929年に再建された宝物殿には、源家の宝刀:鬼切丸を始め、甲冑、刀剣、書画、古文書等、数千点が所蔵されています。

神馬舎

おお、ナッキー、ココにもソダシがいらっしゃいまずぞ!

唐椿(キャプテンロー)

初めて聞く名前だったので、キャプテン・ハーロックかと思いました…。

寛文年間に檀家であった薩摩藩主:島津家により贈られた椿で、中国雲南地方より南の亜熱帯地方を原産地とし。4月中旬に大きな花が咲くそうです。

ムクロジ

樹齢1000年とも言われるムクロジの巨木です。

丸くて黒い実がなり、羽根つきの羽根の黒い球部分に使用されているのはコレだとか。

平成の二代横綱

謂れはわかりませんが、曙・貴乃花という平成の二代横綱が記念植樹をされていました。

三ツ矢サイダー

アサヒ飲料ではなく、三ツ矢サイダーの自動販売機が設置されていたり、

何か、三ツ矢サイダーのアピール感が溢れていると思ったら、多田神社の近隣の川西市平野で発見された平野鉱泉から湧き出るのが、炭酸泉であり、当初は湯治場でしたが、後に外国人接待用の炭酸水調達の場として活用され、三ツ矢サイダー発祥の地となったそうです。

様々な経過を経て、戦後にアサヒビールにより販売される様になった三ツ矢サイダーは、1950年代半ばから1987年のアサヒスーパードライが発売されるまでのアサヒビールの業績低迷期を支える利益源であったとされています。

私も子どもの頃、愛飲しておりましたが、最近はレモラを飲んでおります。

御朱印

コチラの社務所にて、

直筆の御朱印を頂戴しました。

多田神社 情報

兵庫県川西市多田院多田所町1-1

TEL:072-793-0001

無休(※宝物殿は日曜・祝日のみ開館 9:00~16:00)
参拝料 無料(※宝物殿のみ拝観料要 大人 300円 子供 100円)
参拝時間 6:00~17:00
社務所受付時間 9:00~17:00
初穂料 500円
公式ホームページ 多田神社 公式サイト (tadajinjya.or.jp)
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後味スッキリで夏には最高です!

ABOUT ME
kimikan
55才のおじさんです。 体調を崩して、今年1月末に退職し、現在無職の日々を過ごしています。 せっかくの機会を活かし、新たに始めた関西近郊の御朱印収集を中心に、愛するペットや友人の子育て日記、グルメネタ等について日々綴っていこうとブログを開設しました。 拙い文章ですが、どうぞよろしくお付き合いください。

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