安井金比羅宮 Vol.2
境内社
八大力尊社
御祭神の八大力尊とは、かつてこの地にあった蓮華院の御堂の柱を支えていた力石であると伝えられています。
明治の神仏分離令により、1871年に鎮守社の金比羅宮のみが残され、寺院は大覚寺に合併されて廃寺となりましたが、その後、地中から発見されたものです。
その由来から、基礎を固めて困難や逆境に打ち勝つ力、社会を生き抜く能力を授けてくださる神様、基礎能力の向上・スキルアップの御神徳をお持ちの神様として信仰されています。
三社
左から、囁社(御祭神:不詳)・人丸社(御祭神:柿本人麻呂)・秋葉社(御祭神:火之焼速男神)ですが、柿本人麻呂を祀る神社は結構ある様ですが、個人的には初めて見ました。
しかし、ここでの一番の注目は囁社で、目前に垂れ下げられている紐を持ちながら、社の中の神様にお願いごとを囁くのだそうです。
安井天満宮
御祭神は菅原道真公で、洛陽天満宮二十五社巡拝第十七番札所になっています。
ところで、神牛さんがいらっしゃらなかった様ですが…?
しかし、実はこの狛犬は1767年に建立された京都市内最古と言われるものだそうです。
二社
左が倉稲魂命を御祭神とする三玉稲荷社、右が市杵島姫命を御祭神とする厳島社です。
桜之宮
境内図に「桜之宮」とありましたが、柵があって近づくこともできず、詳細は不明です。
遙拝所
蓮華院が廃寺となった際に残された金比羅宮だと思われますが、現在は遥か遠くの香川県の金刀比羅宮の遙拝所として、縁結び・縁切りのパワースポットとされています。
その他境内
縁切り縁結び碑
安井金比羅宮の目玉スポットと言える縁切り縁結び碑は、主祭神の崇徳天皇の断ち物祈願と男女の縁を妨げる悪縁断ち祈願に由来するもので、高さ約1.5m、幅約3mの絵馬の形をした巨石で中央に約50cmの穴が開けられています。
中央に亀裂があり、神力が亀裂を伝わって注がれるとされ、まず本殿に参拝した上で、形代に切りたい縁や結びたい縁の願い事を書き、形代を手に持って願い事を念じながら穴を表から裏に潜って良縁を結び、最後に形代を縁切り縁結び碑の好きな場所に貼ります。
つまり、みなさんの形代が20万枚以上貼られているために、白いムック状態になったわけですね。
ところで、この縁切り縁結び碑は1978年に設置されたもので、それほど歴史は深くありませんが、この日も結構な行列ができていて人気が高いスポットです。
ちなみに24時間祈願することは可能ですが、形代に願い事を書く際に100円以上の志を賽銭箱に納めなければなりません。
久志塚(櫛塚)
1961年に古い櫛を供養するために造られた久志塚ですが、女性の髪の美しさを引き立てる櫛を祀ることから転じて、美髪・美容・美顔の御利益があるとされています。
吉川観方像
吉川観方は、1914年に京都市立絵画専門学校(源現在の京都市立芸術大学)に入学して日本画や版画を学び、1916年に京都で初めて木版役者絵を制作した方です。
卒業後には松竹合名会社に入社し、舞台意匠顧問を務め、時代風俗研究や資料収集に取組み時代考証に携わりました。
1961年に吉川観方の賛意の下、櫛まつりが開催され、以降、時代風俗の着付けと結髪の正しい伝承を目的に、現在も毎年9月に櫛祭り及び櫛の供養が開催されています。
干支絵馬
干支絵馬の原画は、桂米團治さんによるものでした。
金比羅会館
金比羅会館は、日本庭園を有した純和風の貸会場で、各種芸能の発表会や練習場所、和服の展示場、各種教室会場として一般の方にも貸し出されているそうです。
金比羅絵馬館
金比羅絵馬会館は、1976年に開館した日本初の絵馬ギャラリーです。
残念ながらこの日は休館(というか10:00~16:00なので閉館した後だったかも)でしたが、ちょっと興味あったので入館料500円ですが、観たかったかも…。
タレント絵馬
桂米朝さんの親しい方々の奉納絵馬が展示されていました。
人生幸朗・横山やすし・イーデスハンソン・いとしこいし…私的には懐かしい方々ですが、今の子知らんやろ…。(·∀·)
村上天皇歌碑
村上天皇が、藤寺の時代に「安井の藤」として詠んだ歌碑です。
「まとゐしてみれとも あかぬ藤なみの たゝまくをしきけふ にもあるかな」
規模は小さくなったかも知れませんが、藤棚は今尚健在です。
御朱印
コチラの授与所で、
直筆の御朱印を頂戴しました。
安井金比羅宮 情報 by 関西御朱印 ブログ
京都府京都市東山区下弁天町70
TEL:075-561-5127
無休
参拝料 無料
参拝時間 24時間可能
社務所受付時間 9:00~17:30
初穂料 300円
公式ホームページ 安井金比羅宮 (yasui-konpiragu.or.jp)
本日のおすすめ商品(エバラ すき焼のたれ マイルド(500ml))
寒い日のごちそうと言えば、すき焼きでございます。
思い切り肉食って、元気に冬を乗り切りましょう!