建仁寺 Vol.2
境内塔頭続編
両足院
両足院は、建仁寺第三十五世龍山徳見により開山され、元々は知足院という名称でしたが、その寮舎であった也足軒と合併し、両足院と改名されたと言われています。
この龍山徳見という方は、鎌倉五山の寿福寺にて禅僧の道を歩み始め、円覚寺で稀代の構想と言われる一山一寧和尚の課した入門試験をトップで通過する等、利見の才能を見抜かれ、中国への渡航を薦められます。
単身渡った中国では、日本人商人と官憲の諍いに巻き込まれ拘束される等、波乱万丈な一生を過ごしながら、臨済宗黄龍派を再興、中興の祖となった人物で、通算して四十年の長きにわたり、中国で過ごされた方です。
ところで、この両足院ですが、
ちょっと北側から拝観することができました。(·∀·)b
禅居庵を除けば、境内塔頭の中でこの日唯一拝観可能だった境内塔頭となります。
と言っても、この毘沙門天堂だけの一部拝観ですが…。
毘沙門天だけに狛虎さんですね。(獅子に見える気がしないでもありませんが…。)
この毘沙門天堂は、戦国武将の黒田長政所縁のもので、元々鞍馬にあった毘沙門天像を兜の中に入れ、関ヶ原の戦いで奮戦したとのいわれがあり、明治時代に黒田侯爵家から寄贈された毘沙門天像が祀られています。
また、南宋の僧であった林浄因が饅頭の文化を日本に伝えた寺とされており、饅頭始祖の寺としても知られています。
御朱印
両足院では、コチラの授与所で、
「毘沙門天」の書置き御朱印を頂戴しました。
何だったか忘れましたが、「毘沙門天」以外にも二種類の御朱印が拝受可能です。
その他境内
北門
寛永年間(1624年~1645年)に再建された北門は、京都府指定有形文化財で、外国人観光客の方を始め、タクシーで北門に乗り付けられる方を多数お見かけしました。
明星殿(楽神殿)
岡山県岡山市の吉備津神社の末社である「楽の社」の神を楽大明神として祀る社で、江戸時代前期の建立物として、京都府指定有形文化財になっています。
放生池
放生池に架かる橋の手前から望む三門。
まぁ、ココに柵があったので放生池の写真は無いのですが、蓮池で蓮の名所だそうです。
洗鉢池
コチラは放生池より一回り小さい洗鉢池で、洗鉢というのは禅宗の食事作法で、食べ物を一切残さず食べる様に、お椀にお茶やお湯を入れ、沢庵等でお椀をキレイにする意味です。
茶碑
1983年、祇園辻利より寄進建立された茶碑ですが、実は中国から茶の葉を持ち帰ったのは建仁寺開祖の栄西禅師だそうです。
碑の裏側には1991年に茶の将来八百年を記念し植樹された「平成の茶苑」があり、毎年5月に茶摘みが行われています。
開山堂
旧名を護国院とする開山栄西禅師の墓所で、堂内中央に入定塔と呼ばれる石塔があり、その下に栄西禅師がお眠りになっていると伝わります。
また、内部には建仁寺の末寺である京都市右京区宇多野の妙光寺から1885年に移築された「宝陀門」と呼ばれる楼門があります。
しかし、残念ながら開山堂に関しては、特別公開もされていない様です。
東鐘楼(陀羅尼鐘)
東鐘楼は、1622年に再建された京都府指定有形文化財で、内部の梵鐘は「陀羅尼鐘」と呼ばれています。
陀羅尼鐘は、栄西禅師が御在世の時代に、鴨川の七条の下流にある釜ヶ淵に沈んでいたものを「えいさい」「ようさい」と栄西禅師の名を呼びながら引き上げられたと伝えられ、元々は嵯峨天皇の第八皇子である源融の別荘の六条河原院にあったものと言われています。
ところで、お久しぶりの登場ですが、源融ば「光源氏」のモデルと言われる方ですね。
尚、「陀羅尼」の名称は、修行僧が寝につく亥の刻(22:00)過ぎに、「観音慈救陀羅尼」を一万辺唱しながら撞くことに由来しています。
西鐘楼
コチラは東鐘楼より一回り小さな鐘楼ですが、1672年に建立され、やはり京都府指定有形文化財になっています。
建仁寺 情報 by 関西御朱印 ブログ
京都市東山区大和大路通四条下る小松町
TEL:075-561-6363
無休
拝観料 一般 600円 中高生 300円 小学生 200円 (※境内のみは無料)
拝観時間 10:00~17:00(※受付終了 16:30)
納経所受付時間 10:00~17:00
初穂料 300円(※両足院は500円)
公式ホームページ 建仁寺 The) Oldest Zen Temple Kenninji
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以前にも、祇園辻利さんの商品をピックアップしたことがありますが、今回は抹茶カステラです。
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