施福寺へ
この日は、和歌山と大阪南部の西国三十三所霊場と新西国三十三所霊場をクリアすることを主眼に置いていたので、最後の一社は、これまた未開の地である和泉市の施福寺へ。
大寺院をゆっくり回って、間に30分ドライブというのも悪くないかな。(·∀·)b
ということで、水間寺から30分ほどで、
西国三十三所霊場第四番札所の施福寺の無料駐車場に乗入れました。
しかし、この時点で私は、この後に忍び寄る地獄を全く予期しておらず、のんびりと近隣にも寺院や神社があるみたいなので、帰りに寄れるかな?くらいの感覚でした…。
参道
とりあえず、なかなか長い参道ですが、右上に写っている小さな小屋で入山料(500円也)を支払い、先に進みます。
この時点で、「普通は山門のところで払うのに」と少々疑問を持ちましたが、
いや、参道マジ長くて、何にも見えないんですけど?
まあ、これくらいの傾斜ならと渓流のせせらぎと森のマイナスイオンに癒されながら参道を進みます。
十三重塔
少し、勾配が急になってきたところで、十三重塔に遭遇しました。
今まで見たどの十三重塔より立派な気がしますが、誰かの墓碑??
しかし、横には「萬邦協和諸人快楽」と彫られた石碑。
調べてみると、高野山真言宗の檀信徒勅行の祈願文にこの一節があるそうですが、「みんなが協和することで、みんなが幸福になれる」というくらいの意味でしょうか。
山門(仁王門)
などと考えていたら、ようやく山門(仁王門)に到着しました。
現在の仁王門は、1603年に豊臣秀頼により再建されたものです。
金剛力士像の阿形さん。
同じく吽形さんですが、足下に並んでいるものは何でしょうか??
創建
古くは槇尾山寺と呼称された山岳寺院であり、葛城修験系の寺院として建立されたものと考えられ、南北朝時代に編纂された寺史「槇尾山大縁起」によると、欽明天皇の時代(539年~571年)に播磨国加古郡の行満上人が建立されたものとされています。
その後は伝説的になりますが、771年、当時槇尾山寺に住していた摂津国の僧である法海のもとに、一人のみすぼらしい身なりの修行僧が現れ、夏安居の期間をこの寺で過ごしたいと頼んだので、快く引き受けたところ、夏安居の期間、熱心に修行に励みました。
夏安居の期間が終わり、修行僧が寺を辞去しようとした際、帰りの旅費を乞うたものの、槇尾山寺の寺僧たちはそれを拒んだところ、修行僧はブチ切れし「何ということだ。この寺は、見かけは立派だが、真の出家者などいないではないか。この様な寺は、いずれ滅び去り、悪鬼の棲家となるであろう。」と吐き捨てて出て行ってしまいました。
驚いた法海が後を追ったところ、修行僧は遥か彼方の海上を沈みもせずに歩いていたそうで、これを見た法海は、あの修行僧は自分たちを戒めるために現れた観音の化身であったと悟り、千手観音像を刻んで祀ったとされ、現在の西国三十三所霊場第四番札所の御本尊である千手観音像の謂れとなっています。
また、役小角(役行者)が自ら書写した法華経の巻物を葛城山の各所の秘密の場所に埋納し、最後に埋めたのがこの山であったことから巻尾山(槇尾山)の名がついたとされます。
南北朝時代には南朝方に与したため、戦火に巻き込まれることが多く、寺は衰亡し、1581年には織田信長と対立したことで、一山焼き払われましたが、後に豊臣秀頼の寄進により復興、徳川家の援助で栄え、寛永年間に真言宗から天台宗に改宗しています。
参道続編
ところで、参道に戻ると、仁王門を潜った先の風景がコレ…。
まだまだ先が見えません。
参道脇のお地蔵様は遠目に撮影しただけで、確認していないのですが、こうして見ると西国三十三所霊場各所のお地蔵様でしょうか?
より一層急勾配になる石段を進んでいくと、
ようやく建物が見えてきました。
しかし、その建物は、まさかの廃墟…。
私の前を歩いていた御夫婦は、ここで休憩されていましたが、私が到着すると、力なく会釈して引き返されていきました。(奥様の体調があまり良くなさそうでした。)
手すりを頼りに少しずつ上って行く私ですが、果たして無事にゴールできるのでしょうか?
施福寺 情報 by 関西御朱印 ブログ
大阪府和泉市槙尾山町136
TEL:0725-92-2332
無休
入山料 500円(本堂内陣拝観料 500円)
拝観時間 11月~2月 8:00~16:00 3月~10月 8:00~17:00
納経所受付時間 11月~2月 8:00~16:00 3月~10月 8:00~17:00
初穂料 300円
公式ホームページ 第四番 施福寺 : 西国三十三所 (saikoku33.gr.jp)
(西国三十三所霊場)
本日のおすすめ商品(はちみつれもんバターサンド×10個 大阪 お土産 おみやげ 大阪府 和泉市 木岡養蜂園)
本日は、大阪府和泉市産のはちみつを使用したふんわり食感のサンドケーキです!
スイーツ党としては、一度食べてみたい商品としてピックアップしてみました。(·∀·)b