水間寺(水間観音)へ
粉河寺を出て向かった先は、水間寺(水間観音)です。
和歌山県は一社で終わってしまいましたが、大阪府貝塚市も未開の地の上、水間寺って一度行ってみたいと思っていたので、帰り道がてらに北上してまいります。
ホントは、水間鉄道なる物にも一度乗ってみたかったんですが、それはまた別の機会に。
粉河寺からは約30分で、境内に車を乗り入れると、
意外にも、すぐ目の前に三重塔が出現するという驚きでした。
しかし、境内には多数は止められないので、平日限定のサプライズかも知れませんが。
ちなみに、三重塔にビタ付けしている車は、車の祈祷に訪れた方だと思われます。
創建
寺伝によると、天平年間(729~749年)に病床にあった聖武天皇に観音菩薩の夢告があり、勅願により観音菩薩を求めた行基菩薩が白鳥の南西の方向に導かれたものの、白鳥は現在の貝塚市鳥羽辺りで羽根だけを残して何処へか飛び去り、彷徨いながら北東の方向に進んだ行基菩薩は、現在の貝塚市清児辺りで観音菩薩の化身である16人の童子に出会います。
その童子たちに導かれた行基菩薩は、2つの川が合流する「水間」の地に辿り着き、誘われるままに滝に向かったところ、滝の中から竜神が現れ聖観音像を授けられたと伝わります。
中世より武家により手厚い保護を受けていましたが、粉河寺同様、1585年に豊臣秀吉の紀州征伐に屈し焼失、以後、岸和田藩主岡部氏の帰依を受け、元禄年間(1688年~1704年)に堂宇の再建がなりましたが、1784年に火災により焼失、1811年に再び岸和田藩主岡部長慎により本堂が、1827年に他の堂宇も再建されました。
本堂と御本尊

正面には大きな香炉があったので、斜めから見た本堂です。
現在の本堂は、前述の様に岸和田藩主岡部長慎の寄進により、1827年に再建されたもので、貝塚市指定有形文化財となっています。
御本尊は、行基菩薩が竜神から授けられたと伝わる身丈一寸八分の聖観世音菩薩ですが秘仏となっており、本堂正面にお前立聖観世音菩薩立像が安置されています。
本堂内の様子です。
本堂に上がる斜面に設置されたコレは、マニ車的なものでしょうか??
本堂前の香炉です。
今度こそは、勝手に撞いてはいけない梵鐘とお見受け致します。
本堂には、山号「龍谷山」の扁額が掲げられています。
本堂右手の賓頭盧尊様は、初詣の人出に備えてかメンテナンス中でご不在でした。
賓頭盧尊様のお隣には、大国天様が祀られています。
本堂右手奥
本堂右手の階段を下りて奥に進むと鳥居があり、
三所権現社
奥には、水間寺の創建時に鎮守社として行基菩薩が勧請したとされる熊野・蔵王・白山の三所権現が祀られています。
降臨の瀧観音堂
この先に行基菩薩が竜神から聖観世音菩薩像を授与された瀧があるということで、観音様が祀られるお堂が建立されています。
降臨の滝
行き止まりは、展望台になっており、フェンス越しではありますが、下に竜神から行基菩薩が聖観世音菩薩像を授与された降臨の滝を拝観することができます。
浄域として立入は禁止されていますが、この渓谷の観音像が降臨されたとされる座光石の側面に伝教大師が不動尊を刻まれ、弘法大師の名号石も存在するそうです。
本堂域
常寂光堂
先祖供養や水子供養のための回向が毎日行われる常寂光堂。
常寂光堂の横には、水子地蔵尊が安置されています。
経堂
経堂にはかつて、聖武天皇の妙典、光明皇后の般若経、慈覚大師妙法経等が納められていましたが、豊臣秀吉の紀州征伐により全て焼失してしまいました。
現在は、大般若波羅密多経600巻と大蔵経等が納められています。
ところで、経堂内には傅大師とその長男、次男の尊像が安置されています。
傅大師は、仏教に徹し、自分を捨てて常に難民の救済にあたり、特に輪蔵を旋回することによって読経したのと同じ功徳を人々に与え、衆生を導いたことにあやかったものです。
さて、Vol.1は、ポスター等でよく見かける水間寺のアングルにチャレンジ!
こんな三重塔と本堂のコラボ画像、見たことありますよね?(·∀·)b
あ、三重塔に触れるの忘れた…。(·∀·)
水間寺(水間観音) 情報 by 関西御朱印 ブログ
大阪府貝塚市水間638
TEL:072-448-1355
無休
拝観料 無料
拝観時間 8:00~16:00(※境内拝観は24時間可能)
納経所受付時間 8:00~16:00
初穂料 300円
公式ホームページ 龍谷山 水間寺|水間寺公式サイト (mizumadera.or.jp)
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今回は乗ることができなかった水間鉄道ですが、Blu-rayでその風景等を楽しめる様です。
泉北ライナーとワンセットというのもどうかとは思いますが…。
ローカル線好きには、興味津々ではあります。