関西御朱印 ブログ
今年から始めた御朱印収集巡りを紹介していきます。たまに閑話休題でペットやグルメ、友人夫婦の子育て日記などについても書き込ますので併せてお楽しみください。
大阪府 吹田市

泉殿宮 境内から湧き出た霊泉が東洋初のビール醸造工場発祥の元に

片山神社を出ると、次は泉殿宮かなと思ってはいたのですが、まあ何となくわかるかなと思い、今回もカーナビをセットせずに出発しました。

泉殿宮へ

府道14号線に出て南下して、普段は阪急千里線の高架に上がって江坂方面に向かうことが多かったので、側道に入るのは初めて。

と思ったら、

いきなり着きました。

片山神社から5分足らずでしたが、実にわかりやすい看板が出てて助かります。

駐車場に車を停めて、改めて入口を。

西側鳥居

しかし、駐車場がこの鳥居の右手にあり、本殿の真裏だったので、正門は東側でしょうね。

ところで、目立つ大きな看板下には泉殿神社と表記されていました。

創建

古来より、この地では河内の次田連の祖神である天香山命を氏神として、伏見稲荷大社の御祭神である宇迦之御魂大神を祀り、五穀豊穣の神として信仰していました。

しかし、869年に旱魃が生じ、草木の色は変わり、川の流れも途絶え、疫病の流行まで重なり、民衆が皆、苦しむ状況に陥りました。

そんな折、姫路の広峯神社から王城鎮護の守護神として建速須佐之男大神が祇園八坂神社に迎えられることになり、その御神輿がしばらくこの地に立寄りました。

この機会に、建速須佐之男大神に祝詞を奏上し、獅子頭を振り、歎きを告げて、篤く雨乞いをしたところ、忽然と清らかな水が土中より湧き出ました。

これにより、この地の人々は立ち処に枯渇状態を脱し、田畑も隈なく潅水しました。

以降、相殿の神として、建速須佐之男大神を勧請し祀る様になったそうです。

史跡 泉殿霊泉

上記で湧き出た水は、鳥居を建立し、「泉殿霊泉」と称えられ、篤く信仰を集めました。

しかし、近代化が進み、近隣が都市化され、上下水道が普及し、周囲の水田が殆ど姿を消したのを見届けるかの様に、昭和30年代後半に、霊泉は地中深くに水脈を移し、現在は湧水しておらず、史跡としてその姿を偲ぶことができるばかりとなっています。

東洋初のビール醸造工場建設

ところで、この「泉殿霊泉」から湧き出ていた水を、1889年にドイツのミュンヘンに送り調べたところ、ビール醸造に最適な水であるとの保証が得られました。

そこで、当時の大阪麦酒が泉殿宮の隣接地に東洋初のビール醸造工場を建設しました。

そうです。

片山神社の紹介の際に触れましたが、片山神社の向かいにある現アサヒビール吹田工場が、その現在の姿です。

拝殿と御祭神

拝殿の様子です。

創建のところで述べましたが、現在は、建速須佐之男大神を主祭神として祀り、相殿の神として宇迦之御魂大神、春日大神(武甕槌大神・経津主大神・天児屋命・比売御神)、住吉三大神(底筒男之命・中筒男之命・上筒男之命)、天香山命が祀られています。

御神徳は、「泉の如く「力」湧き出る」「厄を追い払い運を開く」とされています。

拝殿内の様子です。

拝殿前の狛犬(阿形さん)です。

駐車場から見た本殿の様子です。

境内末社

奇稲田姫神・神産巣日大神・大国主大神が祀られていましたが、特に社名等の記載はありませんでした。

豊受稲荷神社

石鳥居を潜り、

たくさんの朱鳥居の奥に、

豊受大神を祀る豊受稲荷神社。

吹田戎神社

この日は閉鎖されていましたが、えびす大神を祀る吹田戎神社。

正面鳥居

コチラが拝殿に向かう東側の正面鳥居になります。

正面鳥居から入ると、

手水舎があり、

その奥は、砂地が美しく均された庭園になっていますが、お手入れが大変なので(?)立入禁止になっています。

再建前の社殿の屋根瓦も保存されています。

日本万国博覧会元柱

1970年に開催された日本万国博覧会会場建設の地鎮祭・立柱祭等の祭典は、泉殿宮宮司が斎主として執り行われました。

祭儀に使用された元柱(木曽50年杉)は、泉殿宮に奉献され、万博のテーマであった「科学の進歩と人間尊重の精神」が永く受け継がれる様、現在も本殿脇に祀られています。

大塩平八郎

ところで、泉殿宮にはもう一つエピソードがあります。

1837年、浪速の暴れん坊(あくまで私の命名です):大塩平八郎の乱が起こりました。

時の泉殿宮の第32代宮司であった宮脇志摩氏は、大塩平八郎の叔父であったことから、乱の首謀者の一人として疑いをかけられ、この地で切腹しています。

また、男児は全員遠島処分が課され、家門閉所の処分を受けました。

しかし、約30年後の明治維新の際、名誉回復がなされ、流刑地に生存していた遺児は赦免され、家門再興が許され、宮脇志津摩氏が第33代宮司に就任し、再興を果たしています。

御朱印

拝殿脇のコチラの社務所で、

直筆の御朱印を頂戴しました。

泉殿宮 情報

大阪府吹田市西の庄町10-1

TEL:06-6388-5680

無休
参拝料 無料
参拝時間 24時間可能
社務所受付時間 10:00~21:00
初穂料 300円
公式ホームページ 泉殿宮公式サイト 泉の如く力湧き出る 厄を追い払い運を開くご利益の吹田市の神社 (idudono.jp)
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ABOUT ME
kimikan
55才のおじさんです。 体調を崩して、今年1月末に退職し、現在無職の日々を過ごしています。 せっかくの機会を活かし、新たに始めた関西近郊の御朱印収集を中心に、愛するペットや友人の子育て日記、グルメネタ等について日々綴っていこうとブログを開設しました。 拙い文章ですが、どうぞよろしくお付き合いください。

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