法起院へ
長谷寺の納経所で御朱印を頂戴した際に、納経所の方に「西国三十三所霊場の番外の法起院というお寺が、ここから歩いて行ける場所にあるので帰りに寄って行かれるといいですよ」と教えていただき、地図で説明を受けると、私が車を停めた駐車場の隣でした。(·∀·)b
僥倖!何という僥倖!(by カイジ)
ということで、長谷寺の仁王門から徒歩3分ほどで、
法起院に到着しました。
創建
相次いで父母を亡くした徳道上人は、父母の菩提を弔うために出家し、長谷寺開山の僧である道明上人に弟子入りし、約十年間の修行を経て智道兼備の名僧となり、長谷寺の大観音の造立や鎌倉長谷寺の建立等、全国に四十九ヶ所の寺院を建立しました。
その徳道上人が晩年、隠棲した地が法起院であり、寺院の始まりとされています。
ところで、徳道上人には伝説があり、長谷寺大観音を造立する以前の718年に突然の病により仮死状態となった際に、夢の中で閻魔大王に出会い、悩める人々を救済するために三十三ヶ所の観音菩薩の霊場を作り、それを広める様、教えを受け、三十三ヶ所の宝印を授かったと言われます。
しかし、735年に徳道上人は三十三ヶ所の観音霊場を設け、観音様の霊験を説いて回りましたが、世間の反応は冷たく、信用を得られなかった徳道上人は時期尚早と判断して、宝印を現在の兵庫県宝塚市の中山寺に埋めたと言われます。
それから270年後の988年に花山法皇がこの法印を掘り出し、今日の西国三十三所霊場を再興することになるわけですが、徳道上人こそが西国三十三所霊場の創始者となります。
本堂(開山堂)と御本尊
法起院の本堂は、長谷寺の開山堂として1695年に英岳僧正により再興されたもので、御本尊として徳道上人が自ら彫ったとされる徳道上人坐像が安置されています。
長谷寺の登廊と同じ長谷型燈籠が吊り下げられ、長谷寺の子院であることを示しています。
また、本堂は北向きに建てられており、長谷寺の御本尊と対面する形となっています。
本堂前には賓頭盧尊様もいらっしゃいました。
その他境内
徳道上人御廟
徳道上人の御廟は、境内左手奥の墓地内にあり、ニョキッと飛び出ている十三重石塔。
16:00を過ぎていたので、薄暗く影になってしまいました。
御廟の周囲には西国三十三所霊場のお砂踏みになっています。
上人沓脱ぎ石
コレも伝説になりますが、徳道上人は晩年、この法起院の松の木に登り法起菩薩と化して飛び去ったと言われ、その際に沓を脱いだとされる石が境内に残っており、この石に触れると願い事が叶うと伝えられています。
しかし、案内板撮って、本体撮らず…。(·∀·)
庚申堂
健康長寿の御利益がある青面金剛像を祀る庚申堂ですが、秘仏のため、この日は閉館できませんでした。
弁財天堂
弁財天を祀る弁財天堂。
弘法大師・馬頭観世音堂
ちょっと意外な取合わせですが、コチラのお堂には、弘法大師と馬頭観音が一緒に祀られている様です。
稲荷社
特に記載はありませんが、境内には稲荷社もありました。
慈抱観音像
「ふくよかな母の姿と優しさを思い起こさせる」と詩が添えられた慈抱観音像。
布袋尊
どなたかの寄進によるものか、境内には布袋尊のお姿もありました。
地蔵尊
境内に多数祀られる地蔵尊の多くは、信者の方の寄進によるものだそうです。
仏足石
コチラの仏足石は、壷阪寺の故常盤勝憲師のご厚意でインドで製作されたものだそうです。
多羅葉樹
モチノキ科の常緑高木で葉の裏に尖ったもので文字を書くと文字が浮かび上がる葉を持ち、「郵便はがき」の名称の由来となった木です。
法起院の葉書きの木に願い事を書くと叶うと伝わります。
御朱印
住職さんがいらっしゃったので遠景からの撮影となりましたが、本堂右手の納経所で、
西国三十三所霊場番外の御朱印を頂戴しました。(·∀·)b
法起院 情報 by 関西御朱印 ブログ
奈良県桜井市初瀬776
TEL:0744-47-8032
無休
拝観料 無料
拝観時間 3/20~11/30 8:30~17:00 12/1~3/19 9:00~16:30
納経所受付時間 3/20~11/30 8:30~17:00 12/1~3/19 9:00~16:30
初穂料 300円
公式ホームページ 西国番外札所 長谷寺開山堂 法起院 (houkiin.or.jp)
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