淀川神社へ
15:00からの所用は、大阪市内ということで、このあたりで大阪市内まで長距離移動。
新御堂筋を下って行こうと思いましたが、相変わらず千里周辺は渋滞がひどく、しばらく側道を走り、渋滞が収まってきたあたりで新御堂筋に入り、一気に南下しました。
おかげで、14:00になる前には大阪市内に入り、目的の淀川神社参拝に向かったのですが、小さな神社で、駐車場が無く、近隣のコインパーキングは満車だらけ…。
結局、駐車できたコインパーキングからは徒歩10分ほど歩きました。
正面鳥居
なかなかの一苦労してたどり着いた淀川神社の正面鳥居。
社額は、木彫りでちょっと個性的です。(·∀·)b
創建
創建年代は不詳ですが、現在鎮座されている大阪市都島区毛馬町一丁目の旧名である摂津国東成郡友淵村という地名が平安時代初期に見られることから、その頃から氏神社として祀られていたのではないかと言われています。
また、当時は淀川河口の海賊を取り締まるための役人が同地に配備され、彼らが全国に名高い十五柱の神々十五神を祀ったことから、「十五神社」という名称で呼ばれていたと伝えられています。
ところで、近隣の毛馬町四丁目(旧摂津国東成郡毛馬村)には、八幡大神宮が鎮座されており、この二社は同時期に創建されたものと考えられています。
以来、長く地域の総鎮守として信仰され親しまれてきましたが、1909年に政府による合祀許可発令が下り、八幡大神宮は社地・社殿等一切を都島区の櫻宮に、淀川神社は御神体のみを旭区の大宮神社にそれぞれ合祀されました。
しかし、心の拠りどころを失い、「村に社があって御神霊なし」と心淋しい思いをしてきた村人たちの中から有志の方たちが立ち上がり、熱心な尽力を続けたことで、1953年になってようやく十五神社の社殿に再び大宮神社から十五神を勧請し、毛馬町・大東町・友渕町の総鎮守として、新たに淀川神社として再興を果たしました。
拝殿と主祭神
拝殿の様子です。
祀られている主祭神は、天照大御神・住吉大神・生野大神・八幡大神・稲荷大神・賀茂大神・松尾大神・大原野大神・子守大神・春日大神・布留大神・広田大神・熊野大神・白山大神・三十川大神の十五柱。(·∀·)b
全国に名だたる十五神と言われつつ、正直なところ存じ上げない神もチラホラ…。(·∀·)
主な御利益は、国家安泰・五穀豊穣・安産・勝負運・必勝祈願・健康長寿・病気平癒。
拝殿内の様子です。
拝殿前の狛犬(阿形さん)は、暑いので傘をお被りされておりました。
境内社
淡嶋神社
和歌山県和歌山市加太の淡嶋神社から勧請したと思われる淡嶋神社は、少名比古名神を祀っています。
以前、伺った記憶がありますが、人形供養で有名な神社ですね。
稲荷社
宇賀御魂神を祀る稲荷社。
与謝蕪村像
境内には、2016年に江戸時代の俳人である与謝蕪村像が設置されています。
賓頭盧さんではありません。(·∀·)
蕪村は、1716年(享保元年)の生まれなので、暴れん坊将軍:徳川吉宗が将軍に就いた年に、毛馬の有力者の家に生まれたとされています。
従って、淀川神社の氏子なのですが、20歳になる前には家を出て、江戸に行き、早野巴人に師事し、俳諧を学び、巴人が亡くなった27歳の時に江戸を出て、敬慕する松尾芭蕉の行脚生活に憧れて、僧の姿に身を変えて東北地方を周遊したそうです。
その際は、宿代の代わりに絵を置いて行ったそうで、山下清ですな。(·∀·)
その後、1757年に42歳にして京都に居を構え、この頃から母の出身地である丹後与謝から取ったと思われる与謝を名乗り、45歳で結婚し、一人娘を設けています。
以降、1766年~1768年にかけて、何度か四国の讃岐と京都を往復する等しながら、1770年には夜半亭二世(初代は巴人)を継ぎ、俳諧・絵画の世界で大成しています。
しかし、本人は1784年に68歳で京都で亡くなるまで、一度も故郷に帰らず、生い立ちについても語ることを好まなかったと言われています。
しかし、晩年には毛馬に帰省する少女を詠んだ俳詩「春風馬堤曲」を作り、その中で「春風や 堤長ごうして 家遠し」と詠んでおり、故郷への想いを感じることができます。
この木何の木!?
境内にギョッとする様な御神木が二本ありまして、尼崎のろくでなしが遠征してきたのかと思いましたが、ホームページを拝見すると、歩道にはみ出すほど茂った木を何本か伐採している様です。
1枚目の写真の木の幹がくり抜かれているのは、もしかして石鳥居の社額でしょうか?
御朱印
コチラの社務所で、
直筆の御朱印を頂戴しました。(·∀·)b
淀川神社 情報 by 関西御朱印 ブログ
大阪市都島区毛馬町1-2-11
TEL:06-6921-5980
無休
参拝料 無料
参拝時間 24時間可能
社務所受付時間 9:00~17:00
初穂料 300円
公式ホームページ 与謝蕪村縁の神社 – 淀川神社公式サイト (yodogawa-jinja.com)
本日のおすすめ商品(「与謝蕪村 郷愁の詩人」萩原朔太郎著 岩波文庫)
読書の秋!与謝蕪村について知ってみるのも良い機会かと…。
文中で登場した「春風馬堤曲」も収録されています。(·∀·)b