熊野那智大社へ
熊野三山世界遺産巡りの最後は、熊野那智大社。
実は、出発点だったJR紀伊勝浦駅から一番近いので、戻ってくる感じです。
時間があれば、熊野古道も歩いてみたかったのですが、そんな余裕は無く、せめて有名な大門坂を見るつもりが通り過ぎてしまって、気がつけば熊野那智大社の駐車場でした。(·∀·)
社務所の前が駐車場ですが、800円也はちと高い…。
かなり高台にある駐車場からは遥か遠くに那智の滝を見ることができます。
駐車場から境内に入ると、神馬がいらっしゃいました。
正面鳥居
正規の参道から参拝したわけではないので、コレが正面鳥居かどうかは不明ですが、駐車場から更に石段を上った先に見える鳥居。
石段の途中にいらっしゃった狛犬(阿形さん)にも歴史を感じます。
鳥居の扁額は「熊野権現」ではなく「熊野那智大社」でした。
創建
紀元前662年、神武天皇一行が丹敷浦(現在の那智の浜)に上陸した際、光り輝く山を見つけ、その山を目指して進んで行くと、那智御滝に辿り着き、その御滝を大己貴神の現れたる御神体として祀ったことが始まりとされています。
その後、神武天皇は天照大神の御使いとして遣わされた八咫烏の先導により、無事大和国橿原に入り、紀元前660年2月11日に神武天皇は初代天皇として即位されました。
その後、熊野の神々が降臨され、御滝本に祀られていましたが、仁徳天皇の時代317年に山の中腹に改めて社殿を設け、熊野の神々・御滝の神を遷座され、現在の熊野那智大社となり元々の那智御滝は熊野那智大社の別宮、飛瀧神社として形を残しています。
拝殿(礼殿)と御祭神
拝殿の様子ですが、熊野那智大社のホームページでは礼殿と表記されています。
ところで、拝殿から鈴門・瑞垣を抜けると、熊野速玉大社の様な本殿域があるのですが、残念ながら一般人は神域に入れず、拝観することはできません。
但し、初穂料5,000円で正式参拝可能な様です…。
その場合、宮司さんのお話や巫女さんの舞も拝見でき、写真撮影もOKの様なので、旅の思い出としてはやっておいて損は無いかも知れません。
礼殿の扁額は、「熊野大権現」でした。
礼殿内の様子です。
さて、御祭神ですが、本殿域の向かって右から
第一殿(滝宮) 御祭神:大己貴命
第二殿(証誠殿) 御祭神:家津御子大神・国常立尊
第三殿(中御前) 御祭神:御子速玉大神
第四殿(西御前) 御祭神:熊野夫須美大神
第五殿(若宮) 御祭神:天照大神
第六殿(八社殿) 御祭神:(中四社)忍穂耳尊・瓊々杵尊・彦火火出見尊・鵜葺草葺不合命 (下四社)国狭槌尊・豊斟亭尊・泥土煮尊・大戸道尊・面足尊
となっており、第一殿~第五殿が横一列に並び、第六殿は第五殿の左前にあり、中では主祭神とされる熊野夫須美大神を祀る第四殿が正殿とされ最も大きいそうです。
他の熊野二山と比較すると御滝の神として大己貴命が祀られているため、一柱多い十三柱が祀られていることになります。
ところで、現在の社殿は1581年に兵火により焼失した後、社蔵の文書によると1584年までに再建されたとされており、江戸時代後期の建造物ですが、規模が大きく質の高い建築で中世以来の景観を現在に伝えるものとして評価が高く、鈴門・瑞垣・第一殿~第六殿の八棟が国指定重要文化財となっています。
コチラの干支絵馬も一足早く、新年を迎えていました。
その他境内
秀衡桜
奥州の覇者:藤原秀衡が熊野詣の際に奉納したと伝えられるヤマザクラで樹高15m、幹の周囲2mあり、白山桜という別名でも呼ばれています。
和歌山県指定重要文化財であるとともに、天然記念物にも指定されています。
しかし、現在でも兵庫県尼崎市から結構な時間をかけてやって来れる様なところまで、奥州から遠路はるばる参詣するとは、熊野信仰の篤さが窺えますね。
池
名も無き池ですが、鯉と一緒に龍神様のお姿が…。
社務所
おやおや?境内にも社務所の入口がありました。
コレ、絶対内部にエレベーター完備してますな。(·∀·)
景観
鳥居の間から撮影した熊野の山々です。
心なしか神秘的な雰囲気を纏っていますね。
熊野那智大社 情報 by 関西御朱印 ブログ
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
TEL:0735-55-0321
無休
参拝料 無料(正式参拝 5,000円~ 宝物館 大人 300円 ※団体割引有り)
参拝時間 8:30~16:30
社務所受付時間 8:30~16:30
初穂料 300円(※特別御朱印 500円)
公式ホームページ 熊野那智大社 飛瀧神社 那智御瀧 (kumanonachitaisha.or.jp)
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ホテルの夕食時にいただきましたが、なかなかの美味だったので買って帰ろうかと思ったのですが、重くて断念しました…。(·∀·)