ちょっと時間が空いたのですが、何分昼下がりの暑い時間ということで、車で行ける近場の神社にお詣りに行こうと思い立ちました。
時間も14:00頃だし、あまり遠くに行くのも難しいので、以前から行きたいと思っていた西宮神社と甲子園素盞嗚神社に行ってみることにしました。
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甲子園素盞嗚神社へ
実際には、遠い方の西宮神社に先に参拝に行ったのですが、なぜか甲子園素盞嗚神社から紹介します。
単なる気分で深い意味は無いんですが。
ということで、西宮神社から国道43号線を走って10分ほどでちょっと南下したところに鎮座されている甲子園素盞嗚神社です。
まずは、阪神甲子園球場。
コチラは阪神電車と反対の南側に当たりますが、その西隣と言っていいくらいの場所に、
早くも、甲子園素盞嗚神社の看板が見えます。
ちなみに、甲子園素盞嗚神社は、タイガース神社や甲子園神社とも呼ばれています。
というか、今の看板のあった塀の南端が東側鳥居になっています。
もう少し西に進むと、
南側の鳥居があり、こちらが正面入り口です。
後方に、甲子園球場の照明塔が見えていますね。
創建
創建年は不詳ですが、元禄年代(1688~1704年)や天保年代(1830~1844年)に再建された記録が本殿柱に残っていることから、少なくとも330年以上前に創建されていたことがわかります。
つまり、1924年にできた甲子園球場より前からこの地に鎮座されているわけです。
宮司さん曰く「当社が甲子園球場の裏にあるのではなく、当社の裏に甲子園球場ができたんです」というのは、御説ごもっともなご意見です。
拝殿と主祭神
鳥居から入った境内全体及び最奥にある拝殿の様子です。
主祭神は、素盞嗚命。
江戸時代までは、牛頭天王を主祭神としており、牛頭天王社という名称であったそうです。
しかし、明治初期の廃仏毀釈により、主祭神を素盞嗚尊に改めるとともに、社名も素戔嗚神社と改称されました。
神社に残るおよそ300年ほど前の古地図では、旧今津村と旧鳴尾村の間に流れる枝川と申川の三角州の頂点辺りの地に、西鳴尾氏神としてこの神社が示されているそうです。
現在の社殿は、空襲で焼失したものを戦後に再建したものです。
ちなみに、甲子園球場の方は、元々武庫川の支流である枝川と申川の分流点であったこの地に、枝川と申川が廃川となった跡地に、1924年に甲子園大運動場の名称で建築されたものです。
ところで、写真右手に関心タイガースのロゴ入りの干支絵馬が飾られていますが、コレはあくまで寅年限定の物で、寅年以外の年は普通の干支が描かれた絵馬が飾られます。
干支絵馬をバックにした狛犬(阿形さん)です。
境内摂社
境内に祀られる種吉稲荷神社です。
同じく境内に祀られる戎社です。
地元である鳴尾の漁師が網にかかったえびす様の像をひとまず甲子園素盞嗚神社に祀っていたところ、御神託があり西方の西宮神社に遷座し、それが西宮神社の起源と言われています。
岡田彰布氏寄贈:野球塚

干支絵馬の前にある野球塚は、元阪神タイガース監督である岡田彰布氏謹書と彫られており、2014年に岡田元監督が揮毫・寄贈したもの。
野球塚前の敷石がホームベースを模っているのは、「野球少年が、ここで願をかけることで、いつか高校球児やプロ野球選手としてこの地に帰ってきてほしい」という願いが込められているそうです。
球児の出発点であり、帰着点でありたいという神社の思いが伝わってきます。
星野仙一氏揮毫:ボール型モニュメント
コチラは、2008年に設置された星野仙一元監督揮毫による同氏の座右の銘「夢」が刻まれたモニュメント。
星野仙一氏と言えば、私たち中日ドラゴンズファンにとっても、燃える男・闘将として、阪神タイガースや東北楽天イーグルス以上に縁の深い方ですので、しばらく見入ってしまいました。
前に、サインボールを載せる様なマスコットバットがあるのところ、芸が細かいですね。
しかし、残念ながら想像より大きいので握ることはできませんでした。
その他境内
寄贈者として、阪神タイガースや阪神電鉄の名も見える手水舎です。
納札所は、御札・御守り等の縁起物以外を入れる方が多いため、2010年から閉鎖中とのことです。
想像するにというか、写真から明らかに負けた日の阪神ファンの応援バットみたいなグッズが入れられてたんでしょうね。
天皇陛下御在位六十年とあるところを見ると、昭和天皇の御在位六十年記念碑ですね。
御朱印
社務所にて、
素盞嗚神社と阪神タイガースロゴ入りの書置き御朱印をセットで頂戴しました。
ちなみに、ロゴ入りの方は阪神ファンンのお世話になっている友人にあげるつもりだったのですが、現在、行方不明中です…。
尚、社務所では野球にちなんだボール型やベース型、使用済みグラブの一部を使用した御守りが販売されており、地方大会前にマネージャーの女の子が部員分を買い求め、必勝祈願に訪れることも多いそうです。
ところで、方向音痴の私は現地ではわからなかったのですが、甲子園素盞嗚神社の位置は甲子園球場のライトスタンド後方にある様なので、いつの日かサトテルの一発がここまで飛んで来たら、まさに「夢」ですね。