五宮神社を後にして、五宮神社の直筆御朱印が頂戴できるという祇園神社を目指します。
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祇園神社へ
祇園神社は、五宮神社の西方約500mに鎮座されているとのことなので、徒歩で7~8分の距離ですが、調べてみると駐車場があるそうなので、コインパーキングかで車をピックアップしてから向かいました。
コインパーキング自体が五宮神社の西方にあったので、
ほんの数分で、祇園神社に到着しました。
しかし、駐車場に入るのはココからでは無さそうなので、いったん通り過ぎて、北側の入り口から境内にお邪魔させていただきました。
とりあえず、先ほどの鳥居を撮影しようと思ったら、
コレは下から見上げた写真ですが、何と88段の階段を下り上りする羽目となりました。
石段の途中
しかし、ちょうど中腹くらいに、
神戸出身の川柳作家:三條東洋樹さんと
同じく、神戸出身の川柳作家:卜部晴美さんの歌碑があり、ちょっと一息。
勝海舟と親交が深かった生島四郎氏の碑と同氏が奉納した石灯籠です。
更に上っていくと、
風車灯篭なるものが設置されていました。
僅かな風で回り、少量の電力を供給する風力発電により点灯するそうです。
拝殿と創建
拝殿の様子です。
コチラも背後に青い空、白い雲、緑の木々が映えて、大変美しい様を呈しています。
創建は、平安時代の末期にあたる869年。
当時、京都では鴨川が氾濫したり、疫病が蔓延し多くの人々が亡くなったり、落雷が「あったりと多数の災害に悩まされていました。
これらの災害は、災害で亡くなった人々や政治で失脚した人々の祟りによるものとされ、占いが行われ、姫路にある広峯神社に祀らる行疫神として名高い素戔嗚尊が、祟りを鎮めるお力をお持ちであることがわかりました。
そこで、広峯神社から京都北白川の東光寺に素戔嗚尊を勧請することとなり、姫路からご分霊をお載せした御神輿の行列が京都に向けて出発しました。
その際、広峯神社に縁の深い姫路の書写山円教寺で修行された徳城坊阿闍梨がこの地に住んでおられたことから、御神輿の行列はこの地で一泊することとなりました。
その後、地元の人々が素戔嗚尊の御分霊の御神徳に感謝の意を込め、この地に祠を建立したのが、祇園神社の始まりとされていますので、1150年を超える歴史を持つ神社です。
ところで、東光寺に勧請された素戔嗚尊の御分霊は、後に八阪の地に遷座され、現在の八坂神社の前身である「祇園感神院」となったとする説もあります。
狛犬(阿形さん)ですが、ちょっとお疲れのご様子…?
干支絵馬です。
本殿と御祭神
本殿の様子です。
中央の本殿には、疫病・厄払いの神として、素戔嗚尊と櫛稲田姫命、右側の皇太社には国の平安を守る天照大御神、左側の春日社には天照大御神を補助する天児屋命が祀られています。
素戔嗚尊は明治時代の神仏分離令以前は、牛頭天王と同一視され、また古き時代にこの地には悪竜の棲む大湖沼があり、人々を苦しめていたところ、牛頭天王が現れて、湖堤の口を切り開き、竜を山の蛇谷に移住させたという伝説があることから、牛頭天王は産土神として崇められてきました。
現在でも残る天王川、天王橋、天王谷、天王温泉等の名は、牛頭天王に由来するものとされています。
祇園神社自体も、江戸時代までは、「素戔嗚社」や「天王社」と呼ばれており、通称として「祇園さん」と呼ばれていましたが、明治時代に正式に「祇園神社」と改称されています。
境内末社
市杵島姫命を祀る市杵島命社。
稲荷伸を祀る白玉稲荷社。
猿田彦命を祀る猿田彦社。
応神天皇、市杵島媛命、天児屋根命、稲荷大神を祀る烏原神社。
一願石
祇園神社創建以来、境内の北西隅に鎮座すると言われる霊石。
この霊石に一つだけ真心を込めてお願いすると願いが成就するとされ、「一願石」の名で人々から篤く信仰されています。
きゅうり絵馬
輪切りにすると神紋に似ていることから、絵馬にきゅうりの絵が描かれているそうです。
また、古来からきゅうりは熟れると中が空洞になるため、そこに邪気を封じ込めて地中に埋めたり、川に流すことでお祓いとする習慣があったそうです。
現在でも、夏祭りには家族の人数分の熟れたきゅうりを半紙に包み、干支と名前を書いて神前にお供えする習慣が残っているそうです。
ところで、祇園神社では神紋に見えない様に、きゅうりは必ず斜めに切って食べられるとのことです。
平清盛
平清盛も祇園神社に縁の深い人物です。
太政大臣を辞した後、病により出家した平清盛は10年以上に亘り、祇園神社周辺の平野の地に居住していたそうです。
この地に居住することで、京から福原に遷都する準備を整えたのでしょうか?
日清戦争従軍記念碑
他に、日清戦争従軍者の記念碑が建立されていました。
御朱印
コチラの社務所にて御朱印を頂戴しました。
きゅうりの挿絵入りの書置き御朱印や季節限定の書置き御朱印もありましたが、
直筆の牛頭天王の御朱印を頂戴しました。
尚、五宮神社の直筆御朱印もコチラの社務所で頂戴できます。
五宮神社については、コチラのページをご参照ください。
五宮神社 神戸八社巡り五柱目は山の木々の景観と風に癒される神社|関西御朱印 ブログ (kimikan.com)