粉河寺 Vol.3
中門
色々な見どころをゆっくり拝観して、ようやく中門に辿り着きました。(·∀·)b
棟札により明和年間(1764年~1772年)から長い年月をかけ、天保3年(1832年)に完成した中門は、国指定重要文化財になっています。
扁額の「風猛山」は、紀州藩第十代藩主であった徳川治宝の直筆によるものです。
中門には、四天王が安置されており、
右手に宝塔を持って、北方を守護する多聞天(毘沙門天)像。
左手に羂索を持って、西方を守護する広目天像。
右手に剣を持って、南方を守護する増長天像。
左手に槍を持って、東方を守護する持国天像。
ところで、増長天様と持国天様は、サタデーナイトフィーバーみたいなんですけど、コレで合ってますでしょうか?(·∀·)
本堂域
中門を潜ると、本堂域に入ります。
中門を潜った位置から見た本堂域の全景ですが、実は私、30年ほど前に両親を連れて来たことがあり、この風景が一番印象に残っていて「いいお寺だなぁ」としみじみと実感した記憶が残っています。
全快もそうですが、今回もココで10分ばかり境内をボーッと眺めておりました。
なぜなら、ココは喫煙コーナー…。(·∀·)
牧水歌碑
若山牧水は、戦前の歌人で、現在の宮崎県日向市に生まれ、この方も早稲田大学を卒業し、同級の北原白秋らと交流し、卒業後の1911年に自ら創作社を立ち上げ、詩歌雑誌「創作」を主宰、翌1912年には友人であった石川啄木の臨終に立ち合っています。
旅を愛し、生涯に渡り旅をしては各所で歌を詠み、日本各地に歌碑があることから「旅の歌人」とも称される人です。
「粉河寺 遍路の衆の打ち鳴らす 鉦々(かねがね)きこゆ 秋の樹の間に」
五橘亭・塊亭句碑
原文は全く読めませんが、五橘亭と塊亭の句碑が並んでいます。
五橘亭とは、五橘亭風圭という俳号を用いた紀州藩士吉田半左衛門のことで、俳諧に親しみ1814年に松尾塊亭から二代を受け、その後継として各地指導に赴いたとされます。
塊亭とは、松尾塊亭という俳号を用いた紀州藩士松尾隆弘のことで、紀州俳壇の祖とされ、門人数百人を数えたとされ、五橘亭風圭もその一人に当たります。
「水も嘸(さぞ)や 白き粉河の 山桜」 五橘亭
「風猛(かざらぎ)の 名に似ぬ里の 小春かな」 塊亭
芭蕉句碑
1687年に芭蕉が、亡父の三十三回忌法要に参列するために江戸深川を出発し、江戸に戻るまでの旅で詠まれた句を集めた「笈の小文」の中に収められた一句。
これまた、原文は全く読めませんが、「ひとつぬぎて うしろにおひぬ ころもがへ」
水向地蔵尊
コチラの地蔵堂は、経木塔婆に水を手向けて亡くなった方の冥福を祈るため、水向地蔵尊と称されています。
丈六堂
江戸時代後期の1806年に再建された丈六堂には、御本尊として阿弥陀如来が安置されています。
この御本尊である阿弥陀如来の高さが一丈六尺(約4m85cm)あることが、丈六堂の名前の由来となっています。
粉河寺庭園
何だか巨石が並んでるなぁとお気楽に撮った写真です。
しかし、実は少し前の喫煙コーナーから撮影した中門と本堂の間の広場も含め、粉河寺庭園として国の史跡名勝に指定されており、この巨石群はその中心的役割を果たしています。
中門からは約3mの高さの石段を経て本堂に至るのですが、その両翼に土留め石垣を兼ねた石組の庭として作られており、琴浦の紫石、龍門石等の紀州の名石を含む多数の巨大な岩石が変化に富む手法で堅固に美しく組まれたところに、ツツジの刈込で石の間隙を埋め、ビャクシン・シダレザクラ・ソテツ等の植栽が組み合わされています。
ところで、安土桃山時代の豪華な作風が如実に表れていることから江戸時代初期は下らない頃の作という点では一致しているものの、国は作者不詳としているのに対し、wiki等は、浅野家家老の上田宗箇の作庭と断定しちゃっているのが面白いです。(·∀·)
国の名勝ですので、是非、みなさんには粉河寺の公式ページ等で全体像をご確認いただけましたらと超無責任に〆させていただきます。
粉河寺 情報 by 関西御朱印 ブログ
和歌山県紀の川市粉河2787
TEL:0736-73-4830
無休
拝観料 無料(本堂内陣拝観料 400円)
拝観時間 8:00~17:00
納経所受付時間 8:00~17:00
初穂料 300円
公式ホームページ 粉河寺|西国第三番札所|厄除観音|和歌山紀の川市 (kokawadera.org)
本日のおすすめ商品(【ふるさと納税】【産直・人気の特産品】和歌山の桃 約2kg・秀選品 ※2023年度発送分)
本日も和歌山名物で、夏の人気定番商品「桃」の先行予約を紹介します!
紀の川の豊かな水、有機質に富んだ土壌、黒潮が生み出す温暖な気候が生み出した和歌山県のフルーツ王国のかつらぎ町で、愛情いっぱいに育てられた桃は、至極の味わい!
とろける舌触り、お口に運ぶと、甘くてジューシーな果汁がお口の中いっぱいに広がりを是非とも、ご堪能下さい!(·∀·)b