粉河寺 Vol.4
本堂域続編
本堂と御本尊
本堂は、創建以来5度の火災と1度の兵火に見舞われており、現在の本堂は江戸時代の1720年に再建されたものです。
全面の礼堂と後面の正堂が一体化したした造りは、江戸時代中期の寺院建築の中でも代表的な大建築物とされ、名刹揃いの西国三十三所札所の中でも最大級の本殿とされ、国指定重要有形文化財になっています。
御本尊は、秘仏とされる千手千眼観世音菩薩で、内陣の須弥壇に千手観音の眷属である二十八部衆像と風神雷神像計30体が左右に15体ずつ安置されています。
しかし、内陣を拝観するの忘れた…。(·∀·)
左甚五郎作と言われる「野荒しの虎」があるということで楽しみにしていたんですが…。
この虎は。夜な夜な抜け出して田畑を荒らし回るので、困った人々により目に釘を打込まれてしまったという伝承があり、粉河寺本堂の再建に尽力した徳川吉宗が第八代将軍(暴れん坊将軍)になってから寄進したものと伝えられています。
粉河寺本堂に、左 甚五郎作「野荒らしの虎」があります。この虎は、夜な夜な抜け出して田畑を荒らし回り、人々を困らせたので、ついに目に釘を打たれてしまったという伝承があります。左 甚五郎の名工ぶりを伝える伝承です。粉河寺本堂の再建に力を注いだ徳川吉宗公が、第八代将軍となってから寄進したものと伝えられています。
ところで、御本尊の千手千眼観世音菩薩ですが、内陣の奥の扉と壁で囲まれた狭いスペースに安置されているものも秘仏ではありますが、コレはお前立ち像であって、真の御本尊は本堂下の地中に埋められているそうです。
本堂前の賓頭盧尊様ですが、眼をカッと見開かれると触りづらい…。
六角堂
六角堂は、1720年に建立されたもので、内部には西国三十三所霊場各札所の御本尊を模した33体の観音像が安置されています。
湯浅櫻
まあ、シーズンオフではありますが、湯浅櫻は紀州湯浅の住人であった藤原宗長が粉河寺の御本尊である千手観音のお告げに従い、本堂の巽(東南)の方角に植えたものです。
ちなみに、藤原宗長は93歳で亡くなりましたが、そのお孫さんは現在は姓を湯浅として、ご健在だそうです。
鐘楼
コチラの梵鐘は、犬の散歩じゃないんでと勝手に撞いてはいけなさそうな雰囲気でした。
…と思ったら、1撞き50円で希望者募集中でした。(·∀·)b
しかし、割れ鐘と言われちゃうと、保険を確認しないと撞きづらいですな。
踞木地のクスノキ
「踞木地」と刻まれた石碑。
そこに立つクスノキは、紀の川市指定自然保存木に指定されているのですが、要するに粉河寺の開祖である大伴孔子古が、この辺りの木に座って、下を通る鹿や猪を狙って猟をしていたということの様です。
薬師堂
薬師堂には、眼病を始め、諸病平癒のお力をお持ちの薬師如来が安置されています。
この薬師如来も秘仏ですが、毎年1月8日の初薬師のみご開帳される他、2016年に西国三十三所霊場草創1300年を記念して特別開帳が行われたそうです。
法華塔
右から紀州八代藩主徳川重倫卿側室於八百、水戸少将徳川治紀卿正室方姫、徳川重倫卿付老女初島という紀州藩縁の婦人たちの法華塔。
法華塔とは、写経を納めた供養塔のことです。
石造地蔵菩薩立像
御三方の法華塔を見守る様に建っている石造地蔵菩薩立像は、1564年作の銘が入っており、紀の川市指定有形文化財(美術工芸品)になっています。
十禅律院
境内北東の最奥に位置する十禅律院。
川西市の満願寺の様な独特の山門が設けられています。
元々、平安時代の990年に石崇上人により、粉河寺の塔頭の一つである十禅院として建立されました。
その後、江戸時代後期の1800年に、紀州藩第十代藩主である徳川治宝により、天台宗安楽律院派の寺院に改められ、十禅律院として復興され、粉河寺から独立した寺院となります。
本堂に安置されている御本尊は、阿弥陀如来です。
また、東大寺の覚峯が、後に建立する宝鐸院の堂塔を飾る長さ1尺6寸余の宝鐸を土中から発見した場所としても知られています。
ところで、粉河寺から独立した別の寺院ということで、この本堂の「薦福殿」という御朱印を頂戴することはができた様ですが、そんなこととは露知らず…。
コレは庫裏でしょうか?
コチラは、護摩堂ですね。
十禅律院の本堂・庫裏・護摩堂・築地門は、紀の川市指定有形文化財になっています。
粉河寺 情報 by 関西御朱印 ブログ
和歌山県紀の川市粉河2787
TEL:0736-73-4830
無休
拝観料 無料(本堂内陣拝観料 400円)
拝観時間 8:00~17:00
納経所受付時間 8:00~17:00
初穂料 300円
公式ホームページ 粉河寺|西国第三番札所|厄除観音|和歌山紀の川市 (kokawadera.org)
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