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総持寺 Vol.2
開山堂(庖丁式殿)
山門を潜ってすぐ左側にあるのが、開山堂で包丁式殿とも呼ばれていおり、総持寺の創建者である藤原山陰が祀られています。
コレは、昨日のブログの創建のところで端折った部分になりますが、大宰府赴任時に浜辺で香木を拾った藤原山陰が任期を終えて都に戻ると、仏像を彫ってくれる仏師を求め、奈良の長谷寺に籠り祈願を重ねたところ、観音様のお告げにより童子の姿をした仏師に巡り合い、都の屋敷に招きました。
山陰の屋敷で童子は、訝しがる家臣たちの前で、見事な十一面観音像を刻み、一同を驚嘆させると、山陰の香木を受取り、「仏様を彫刻する千日間は誰も仏舎に入らないこと。また、山陰自身が私の食事を作ること」を申し伝えました。
山陰は、この言いつけを守り、造物を始めて千日目の早朝、「長谷の観音様はどちらに」と声が聞こえ、仏舎より「行基菩薩よ、今帰るところよ」と返答があり、童子は空に飛び立ったといいます。
急いで仏舎に駆け付けた山陰が目にしたのは、毎日異なる献立の千日間の食事をお供えされた千手観音様が亀の座に立った姿で、お奉りされている光景だったそうです。
この話から総持寺の創建者である山陰は、「中納言の千日料理」として有名で、また、光孝天皇の命により、宮中料理の諸作法を大成したことから、庖丁道の祖とされ、庖丁の神・料理飲食の神して全国の調理師や料理関係者から多くの崇拝を集めています。
総持寺では、毎年、山陰の命日である4月18日に、開山堂で「山陰流庖丁式」が執り行われ、厳しい修行を積み重ねた調理師が臨み、山陰流免許の許し状が授与されます。
山門に続く石段の下から見上げた開山堂で懸造りになっています。
現在の開山堂は、1995年の阪神淡路大震災で被災後、2006年に再建されたものです。
包丁塚
境内(本殿裏)には、包丁塚もありました。
プロの料理人がお使いの包丁から一般のご家庭でお使いの包丁まで供養してくださります。
薬師金堂
1651年建立の薬師如来が安置されている薬師金堂も、茨木市指定重要有形文化財。
以前は、金堂は基本的に一寺一堂で、金堂に本尊を祀るのが習慣だった様ですが、近代になって本尊は本堂に祀られる習慣が増えたそうです。
東門
コチラの東門も、茨木市指定重要有形文化財。
東門から出ると、本当に閑静な住宅街という感じの良い風景だったんですが、人が数名コチラに向けて歩いて来られていたので、写真を撮るのは断念しました…。
鐘楼
コチラの鐘楼も、茨木市指定有形文化財。
と言っても梵鐘ではなく、江戸時代中期の建築様式を継承し、18世紀頃に建立されたと推定される建物(構造物)の方ですが。
しかし、自由に撞いても良いとのことだったので、前のお爺ちゃんに倣って撞かせていただきました。
但し、「優しく撞いてください。力一杯撞くと割れます」との脅迫文的な但し書きが添えられていますので要注意。(·∀·)
優しく撞かせていただいた結果、軽やかな音色が響き渡りました。(·∀·)b
ところで梵鐘そのものは、かつては1434年の銘を有し、片桐且元陣中と伝えられるものが納められていたそうですが、現在は納経所内に保管されているそうです。
経蔵(宝蔵)
1643年に建立されたコチラの経蔵(宝蔵)も、茨木市指定有形文化財。
不勉強で知らなかったのですが、経蔵にも本尊が祀られているそうで、コチラには智慧を司る文殊菩薩像が安置されているそうです。
構造も全国でも数少ない校倉造が用いられており、入口が正面ではなく、左側に設けられている(写真では正面ですが)経蔵は、他に類を見ない貴重なものだそうです。
さて、今日のブログで「茨木市指定有形文化財」という文字は、いくつ登場したでしょうか?(·∀·)
総持寺 情報 by 関西御朱印 ブログ
大阪府茨木市総持寺1-6-1
TEL:072-622-3209
無休
拝観料 無料(※特別公開を除く)
拝観時間 6:00~17:00
納経所受付時間 8:00~17:00
初穂料 300円
公式ホームページ 総持寺 (sojiji.or.jp)
本日のおすすめ商品(国産オオクワガタ成虫 日本 大阪府茨木市産 ペア)
大阪府茨木市で商品検索したら、何と茨木市産オオクワガタ(ペア)が出てきました。(·∀·)
ちょっと時間のありそうな香川照之さんか将来の昆虫博士の💛くん、いかがですか?