葛井寺 Vol.2
本堂と御本尊
本堂は、1753年上棟の札があり、1776年に竣工したとされており、23年の月日をかけて再建されたもので、国指定重要文化財になっています。
御本尊は、725年に聖武天皇の勅願により、春日仏師が製作し、行基菩薩が開眼法要されたとされる十一面千手千眼観世音菩薩で、現存する日本最古の千手観音像として国宝に指定されています。
御本尊は、毎月18日に開扉・公開され、合せて本堂内部や寺宝も拝観可能だそうです。
しかし、この日は10日だったので、拝見することはできませんでした…。
ちなみに、像の脇手の数は1039本あり、全ての掌に眼が描かれているそうです。
その他境内
大師堂
葛井寺は真言宗のお寺ということで、弘法大師を祀る大師堂です。
修行大師像
大師堂の脇には、修行大師像もいらっしゃいました。
阿弥陀二十五菩薩堂
阿弥陀二十五菩薩堂は現在、2025年の「本尊千手観音開基1300年」に向け、令和の大改修工事中のため拝観できませんでしたが、改修工事費は1億5千万円だそうです。
紫雲石燈籠
「聖武天皇御寄附 寫紫雲石燈籠」の銘がありますが、かつて花山法皇が西国三十三所霊場を再興した折に葛井寺の御本尊を参拝した際、御本尊の眉間から光が射し、この石灯籠から紫雲がたなびいたと伝えられています。
コレが、山号「紫雲山」の由来となっています。
ところで、実はこの紫雲石燈籠は、明治時代に造られたレプリカでして、本物は大阪府美術品に指定され、現在は裏庭にて保管・管理されているそうです。
旗掛けの松
父である楠木正成は湊川の戦いにおいて戦死しましたが、息子の楠木正行・正時・正儀はその後も戦い続け、1347年の藤井寺合戦においては得意の秘策を練って奇襲を掛け、十倍の勢力を誇る細川顕氏率いる足利軍に大勝しています。
この時、「非理法権天」の旗を松の木に立てかけたとの言い伝えから、「旗掛けの松」として、現在まで語り継がれています。
また、この松の木には珍しく三葉の松葉が現れることから、楠木正成の三人の息子の様に力を合せて団結すれば、どんな困難でも打ち勝つことができる不思議な力が授かると語り継がれ、三葉の落ち葉を探す参拝者の方も見受けられるそうです。
尚、楠木正成・正行親子、新田義貞等が奉納した大般若経が、葛井寺の寺宝として現在も残されています。
弘法大師手掘り井戸
龍が見事なこの手水舎ですが、龍の背後にある井戸は、弘法大師が自ら掘った井戸と伝えられています。
しかし、さすがに御自ら井戸をお掘りになったというのは伝説っぽいですが…。
お水自体は飲用は不可ですが、眼の治療や心の開眼に霊験あらたかと言われています。
専心龍乗観世音菩薩
海・山・川で三千年の授業に励んだ龍神を従え、天空から舞い降りられた専心龍乗観世音菩薩様で、邪心なく一心に祈れば、願いは必ず叶うとされています。
護摩堂
この日は使用されていませんでしたが護摩堂です。
他の方のブログで大勢の方が中を覗いている写真があったので、護摩行が公開されている時があるのかも知れません。
鐘楼堂
残念ながら、勝手に撞けないタイプでした。(·∀·)
藤棚
現在は沈黙中の藤棚ですが、毎年4月中旬~下旬頃に藤の花が咲き乱れ、藤まつりが開催されます。
葛井寺の藤棚には、赤花美短藤・紫長藤・白長藤の3種類の藤の花が咲き、開花時期が若干異なるため、比較的長期間見ることができるのと行く度に違った色合いが見られることで人気を集めています。
東門
東門は、住宅街を通って鐘楼堂のところに入る門です。
西門
コチラが1601年に豊臣秀頼によって南大門として再建された後、1785年に現在地に移転された西門で、国指定重要文化財になっています。
尚、西門から出てすぐにアーケード型の商店街があって、風情を感じることができます。
御朱印
本堂内の納経所で、
西国三十三所霊場第五番札所の御朱印と、
「蓮華王」の直筆御朱印を頂戴しました。(·∀·)b
おまけ
帰りに、南大門前の和菓子屋さんで名物「葛井餅」を購入しました。
「コレ、何ですか?」「あ、葛井餅って葛井寺の葛(ふじ)が葛(くず)じゃないですかぁ」「ああ、葛餅なんですね」「いや、葛井餅です」「…」
会話は、さっぱり要領を得ませんでしたが、味は美味しかったですよ。
葛井寺 情報 by 関西御朱印 ブログ
大阪府藤井寺市藤井寺1-16-21
TEL:072-938-0005
無休
参拝料 無料
参拝時間 8:00~17:00
納経所受付時間 8:00~17:00
初穂料 300円
公式ホームページ 西国第5番紫雲山葛井寺〜国宝千手観音の寺〜 | 日本最初の千手観音 (fujiidera-temple.or.jp)
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残念ながら葛井餅は無かったので、葛餅の本場吉野の葛餅です。
プルプル食感の葛餅の美味しさを改めて知りましたのでご紹介させていただきます。