関西御朱印 ブログ
今年から始めた御朱印収集巡りを紹介していきます。たまに閑話休題でペットやグルメ、友人夫婦の子育て日記などについても書き込ますので併せてお楽しみください。
京都府 京都市 東山区

西福寺 「六道の辻」にある弘法大師と檀林皇后所縁の寺院の子育地蔵尊

西福寺へ

六波羅蜜寺に行きがけのちょうど曲がり角に、

こういう看板が出ておりまして、後で寄ってみようと思いながらいつもなら忘れてしまうところですが、なぜか覚えてて寄ってみた次第です。

山門

山門は、子育地蔵尊に直結している様ですが、

「西福寺」との扁額が掲げられています。

山門の手前で、なぜか布袋さんが苦笑いポーズしております。(·∀·)

創建

平安時代の貞観年間(859年~876年)に、弘法大師が自作の土仏地蔵尊を、「六道の辻」に建立した地蔵堂に祀ったのが始まりとされています。

ちょうどその頃、嵯峨天皇の皇后になられた檀林皇后がしばしば参詣されて、厚く帰依されるとともに仏教に対する造詣を深められたことで、814年に皇子である正良親王が御病気になられた際には、こちらの地蔵尊に参詣され、病気平癒の祈願をされています。

結果、病気が無事平癒した正良親王は、第54代仁明天皇として即位され、人々は「六道の辻」の地蔵尊を子育地蔵尊や六波羅地蔵尊と呼び、信仰を深めます。

1603年、関ヶ原の戦い後に西軍に与したために処刑された安国寺恵瓊の菩提を弔うため、毛利家家臣の井上安芸守が蓮生和尚を開山として招き、地蔵堂の周囲に新たに堂宇を建立して寺院化し、寺名を桂光山敬信院と改めますが、その後衰退し、1678年に念故により復興、1727年に関白二条綱平が父である九条兼晴の菩提を弔うために再興し、寺名を西福寺と改めました。

本堂(法王殿)と御本尊

「法王殿」と名付けられた本殿の様子です。

さすがに上がり込む勇気は無かったのですが、天井画が施されているのがわかります。

前後のスペースが少ないので、全体像は撮れませんでしたが、ちょうど本堂の扉が開扉されていたので、御本尊として祀られている阿弥陀如来を拝ませていただくことができました。

法王殿に掲げられた絵画等ですが、歴史を感じさせるものですね。

ところで、「六道ヶ辻」と書かれた文字ですが、拡大してもハッキリとは断定できませんが、5円玉の穴に釘2本或いは3本を打ち付けて止めてある様です。

また、本堂には寺宝「檀林皇后九相絵図」や「六道十界絵図」があり、お盆前のご精霊お迎えの3日間(8月7日~10日)に特別公開されるそうです。

「檀林皇后九相絵図」は、亡くなった方の遺体が風化していく様を九つの段階に分けて描いた絵で、ネットやyoutubeにも上げられていますが、かなりグロテスクなので閲覧注意!

しかし、檀林皇后は仏教的考えから、自分の御遺体を野ざらしにして風化されていく様を描かれる様に希望されたそうですが、絵図自体は江戸時代のものとされ、檀林皇后ご本人というわけではありません。

その他境内

子育地蔵尊

「地蔵尊」という看板が中央に来る様に撮影したのですが、実は御本体はこの左側にあって殆ど写っておりません…。(·∀·)

末廣不動尊

鎌倉時代に後白河法皇が無い那智熊野での千日修行満願を感謝し、勧請して地蔵尊の守護神にしたとされる末廣不動尊で、商売繁盛の御利益があるとされています。

かつて倒産の危機に面したとある会社の社長が、この不動尊に祈願することで倒産の危機を免れ、不動尊前の自然石を寄進したそうです。

祈願の上、一円玉を懐紙に包んだものを財布に入れておくと財運が向上するそうです。

円福地蔵尊

昔、西福寺をこよなく愛した夫婦がいらっしゃり、その子供たちが両親の道徳を偲んで建立した円福地蔵尊です。

書を愛した父は手に筆を持ち、和歌が好きだった母は杖を持ち、筆は「知恵の心」、杖は「慈悲の心」を表しています。

檀林皇后歌碑

本堂の前には檀林皇后の歌碑がありました。

「はかなしや 朝夕なでし 黒髪も よもぎが本の ちりとこそなれ」

幽霊子育飴

西福寺の北東にある「みなとや 幽霊子育飴本舗」に纏わるお話ですが、安土桃山時代のある夜更けに六道辻の飴屋に、青白く瘦せこけた20代中頃の女性が訪れ、か細い声で一文の飴を分けてくれというので、主人が飴を渡すと女は闇の中に消えました。

翌日以降も夜半に女は現れたのですが、七日目の夜に店の売り上げが一文合わず、代わりに一枚の樒が入っていたので、怪しんだ主人が次の晩に女を追うと、六道の辻から清水坂を上り、人気の無い鳥辺山の墓地に入り姿を消しました。

翌日、寺の住職に経緯話し、共に昨日の墓地を訪れると、女が消えた辺りからこの泣き声が聞こえるので、慌てて土を掘り返すと、棺桶の中で亡くなった母親のそばで赤子が泣き、飴をしゃぶっていたといいます。

というお話に基づいた、幽霊子育飴が現在も販売されている次第です。

御朱印

障子の一部のガラス越しに住職さんのお姿が見えたので、ノックさせていただき、

法王殿の書置き御朱印を頂戴しました。(·∀·)b

西福寺 情報 by 関西御朱印 ブログ

京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町81

TEL:075-551-0675

無休
拝観料 無料
拝観時間 9:00~17:00
納経所受付時間 9:00~17:00
初穂料 300円
公式ホームページ 無
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幽霊子育飴は、残念ながら無かったのですが「子育て飴」という時代小説がありました。

上記のお話とは、全然関係ないお話ですけど…。(·∀·)

ABOUT ME
kimikan
55才のおじさんです。 体調を崩して、今年1月末に退職し、現在無職の日々を過ごしています。 せっかくの機会を活かし、新たに始めた関西近郊の御朱印収集を中心に、愛するペットや友人の子育て日記、グルメネタ等について日々綴っていこうとブログを開設しました。 拙い文章ですが、どうぞよろしくお付き合いください。

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