関西御朱印 ブログ
今年から始めた御朱印収集巡りを紹介していきます。たまに閑話休題でペットやグルメ、友人夫婦の子育て日記などについても書き込ますので併せてお楽しみください。
奈良県 桜井市

長谷寺 Vol.2 登廊を一段一段進みながら創建の経緯と風情ある子院の数々を拝観

長谷寺 Vol.2

登廊続編

登廊創建

1029年、当時奈良の春日大社の社司を務めていた正預中臣信清の嫡男である信近の足に蛇目丁というできれば七日で死に至るという瘡ができ、四日が経過しても医術も仏神への祈りも効果がありませんでした。

信清は思いのあまり春日大社に重ねて参り、「どうして氏子を一人死なせなさるのですか」と嘆いたところ、傍に控えていた巫女に神霊が憑依し、「私が氏子を思うことは、お前が父として子を思うことにも超えている。しかし、前世の善悪の報いである定業は私の力では及ばないことである。ただ、お前はこれを持って長谷に参って嘆き申すが良い」と榊の枝を巫女の口から取り出して信清に持たせました。

信清は、この霊験にすがる思いで長谷寺の参篭し、榊の葉を仏前に捧げて祈ったとこころ、三日目になり、観音堂の東の大戸から烏が一羽飛んで入って来て、榊の葉を取り、西の大戸からいずこかへ飛び去って行きました。

その頃、病に伏して六日目を迎えていた信近は、医者にも匙を投げられ、母や妻等が死を見守るばかりの状態でしたが、南の方から烏が一羽飛んで来て、信近を突いて五寸ほどの小蛇を腫物の中から引き出し、バタバタ動く蛇を口に咥えて南の方に飛び去り、その後、一時間ほどして信近は目を覚まし、やがて病も平癒しました。

これに感謝した信清は喜んで、1039年に御礼の意を込めて登廊を作ったとされています。

道明上人御廟塔

登廊がスタートして直後、右手に開祖である道明上人のものとされる廟塔があります。

歓喜院

子院の歓喜院は、長谷寺六坊の一院で1701年に第十四世住職である英岳僧正により再建され、近年、子弟教育等に使用される参篭所を併設し、改装されたそうです。

宗宝蔵

宗宝蔵は、元長谷寺六坊の一つであった清浄院の跡地に建ち、長谷寺に伝わる国宝や重要文化財等の宝物が保管されています。

毎年、春秋に開扉して一般公開が行われます。

梅心院

子院の梅心院も長谷寺六坊の一院で、江戸時代初期の1603年頃に徳川家光が長谷寺に参詣した記念に建立されたもので、現在は僧侶を養成する学校を有しています。

二本(ふたもと)の杉

ここで一旦、下登廊を離脱して、東に向かって小道を進んで行くと、

二本(ふたもと)の杉を見ることができます。

二本の木の根元が重なり、高く聳え立つこの杉は、「古今集」に「初瀬川古川のべにある二本(ふたもと)ある杉」と登場し、「源氏物語 玉鬘」に「二本の 杉の立ちどを 尋ねずは ふる川のべに 君を見ましや」と詠われ、当時から有名だったことがわかります。

藤原俊成碑・定家塚

二本の杉から更に東に進んだ場所に、鎌倉時代初期の歌人である藤原俊成とその息子で「新古今和歌集」や「小倉百人一首」の撰者を務めた藤原定家を供養する「藤原俊成碑・定家塚」がひっそりと祀られています。(右が俊成碑、中央が定家塚)

ところで、古くは長谷寺の参道入口は、この付近にあったそうで、この少し下が現在の長谷寺の有料駐車場となっています。

慈眼院

子院の慈眼院もまた、長谷寺六坊の一院で1665年に第八世住職である快壽僧正により建立されたものです。

月輪院

子院の月輪院もまた、長谷寺六坊の一院で紀貫之の叔父にあたる雲井坊浄真がこの周辺に住んでいたことから「雲井寮」を併設し、お茶席が開催されることもある様です。

繋屋

手水舎に辿り着くと、そこは下登廊と中登廊を繋ぐ繋屋となります。

右手に進むと中登廊で、

普通の石段を直進しても、開山堂経由で本堂に向かえますが、迷わず右折。

ところで、後からよくよく考えてみると一旦、直進して振り返ってみないことには、繋屋の外観が撮影できませんでした…。(·∀·)

中登廊

ココから先が中登廊となりますが、最奥に少し屋根が見えている場所までなので、さほど長くはなく、上中下の登廊の中では最短の物となります。

しかし、よく考えた造りだなぁと、入口で頂戴した境内を見ながらしばし関心。

ちなみに、最奥に見える屋根は次なる見どころ「蔵王堂」になります。

長谷寺 情報 by 関西御朱印 ブログ

奈良県桜井市初瀬731-1

TEL:0744-47-7001

無休
入山料 中学生以上 500円 小学生 250円(※団体割引有り)
拝観時間 (4~9月) 8:30〜17:00 (10~11月・3月) 9:00〜17:00
(12月〜2月)9:00〜16:30
納経所受付時間 (4~9月) 8:30〜17:00 (10~11月・3月) 9:00〜17:00
(12月〜2月)9:00〜16:30
初穂料 300円
公式ホームページ 奈良大和路の花の御寺 総本山 長谷寺 (hasedera.or.jp)
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今年の新年は、色々なお酒で飲んだくれております。(·∀·)

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ABOUT ME
kimikan
55才のおじさんです。 体調を崩して、今年1月末に退職し、現在無職の日々を過ごしています。 せっかくの機会を活かし、新たに始めた関西近郊の御朱印収集を中心に、愛するペットや友人の子育て日記、グルメネタ等について日々綴っていこうとブログを開設しました。 拙い文章ですが、どうぞよろしくお付き合いください。

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