Contents
- 1 長谷寺 Vol.3
- 1.1 登廊続々編
- 1.2 本堂域
- 1.3 長谷寺 情報 by 関西御朱印 ブログ
- 1.3.1 奈良県桜井市初瀬731-1
- 1.3.2 TEL:0744-47-7001
長谷寺 Vol.3
登廊続々編
蔵王堂
中登廊を上りきった場所に建つ蔵王堂は、吉野山から虹が架かり、その上を三体の蔵王権現が歩いて長谷寺のこの付近にやって来たと伝わることからその尊像を祀るために1650年にこの場所に建立された国指定重要文化財です。
縁結びの社
蔵王堂の脇に建つ縁結びの社は、諸国を行脚する西行法師とその妻であった尼僧が、観音様のお導きによりこの場所で再会したことに由来し、建立されたものです。
紀貫之 故里の梅
「紀貫之 故里の梅」は、幼少期を長谷寺で過ごした「古今和歌集」の撰者の一人として有名な紀貫之が、叔父である雲井坊浄真を訪ねて長谷寺を再訪した際に、「人はいさ 心も知らす 故郷は 花ぞ昔の 香ににほひける」という歌を詠んでいます。(「貴方が昔の様に私を歓待してくれるのかどうかはわかりませんが、昔から親しんだ故郷で、梅の花は変わらず私を快く迎えてくれています」の意)
一方の雲井坊浄真は、「花だにも 同じく心に 咲く物を 植ゑたる人の 心知らなん」と返しています。(「梅の花でさえ同じ心で咲くのだから、ましてやその梅を植えた私の心が昔と変わらないことを知ってもらいたいものです」の意。)
しかし、雅な世界ではありますが、面倒くさい…。(·∀·)
ところで、この紀貫之の和歌は国語の授業で習った様な気がしますね。
小林一茶 句碑
近くには、コチラも江戸時代の俳人として名高い小林一茶の句碑「我もけさ 清僧の部也 梅の花」があります。
ところで、有名な俳人ではありますが、このあたりで一茶の句碑って初めて見た様な…。
上登廊
さて、蔵王堂から真っすぐ伸びる最後の上登廊です。
ちなみに、下登廊から上登廊に行くに従って、段差が高くなっている様な気がします。
途中、左手に本堂らしき懸造の建物が見えてきます。
三宮
左から、馬頭夫人宮・八幡宮・住吉宮の三宮です。
私的にはあまり馴染みのない馬頭夫人ですが、中国の唐の時代の皇后で、情が深く奥ゆかしい方で王に愛されたものの、顔がすこぶる長く鼻が馬に似ていたという皇后です。
この方が、容姿端麗になりたいと中国の仙人に問うたところ、日本国内の長谷の観音様ならば願いを叶えてくださることでしょうと言われ、教えに従って道場を開き、遥か離れた長谷寺に向かって拝んでいたところ、観音様のご感得があり、端正な顔立ちを得ることができたという話に因んで祀られています。
三百余社
上登廊の最上部左手に鎮座される三百余社は、御祭神は不明ですが、本堂同様1650年に建立されたもので国指定重要文化財になっています。
本堂域
本堂と御本尊
国宝に指定されている本堂は、御本尊を安置する正堂、相の間、礼堂から成る巨大建築で、前面の舞台部分は、京都の清水寺本堂と同様の懸造になっています。
本堂は奈良時代の創建以降、七度にわたり焼失と再建を繰り返し、現在の本堂は八代目で1650年に徳川家光の寄進を得て再建されたものですが、七代目の豊臣秀吉の援助により1588年に再建された本堂は焼失したわけではなく、何らかの政治的思惑があって再建されたものではないかという指摘もあります。
本堂内は撮影禁止のため、写真はありませんが、御本尊は十一面観世音菩薩立像で像高1018cmは木造仏としては日本最大のもので国指定重要文化財になっており、右手に錫杖、左手に水瓶を持つ独特の姿から長谷寺式十一面観世音菩薩と呼ばれています。
開山の徳道上人が造立して以来、御本尊も度重なる火災に遭っており、現在の御本尊は室町時代の1538年に大仏師運宗らによって造立されたものですが、頂上仏のみが開山以来、焼失を免れてきたと伝えられます。
左脇侍として安置されている雨宝童子立像は、初瀬山を守護する八大童子の一人、また天照大神としても信仰され、1537年から7年かけて、運宗らによって造立されています。
右脇侍の難陀龍王立像は、本尊造立の際に影向した八大龍王の一人、また春日明神としても信仰され、1316年に大仏師舜慶らによって造立されました。
脇侍もまた、御本尊同様、国指定重要有形文化財です。
本堂南側の舞台は、清水寺同様の懸造となっており、
初瀬の山々を眺望することができます。
写真ではわかりづらいですが、本堂内にも内舞台が設けられており、内舞台に掛けられた西の絵馬の牛若丸と東の絵馬の弁慶が夜な夜な大立ち回りをするため、二つに分けられたという逸話があります。
長谷寺 情報 by 関西御朱印 ブログ
奈良県桜井市初瀬731-1
TEL:0744-47-7001
無休
入山料 中学生以上 500円 小学生 250円(※団体割引有り)
拝観時間 (4~9月) 8:30〜17:00 (10~11月・3月) 9:00〜17:00
(12月〜2月)9:00〜16:30
納経所受付時間 (4~9月) 8:30〜17:00 (10~11月・3月) 9:00〜17:00
(12月〜2月)9:00〜16:30
初穂料 300円
公式ホームページ 奈良大和路の花の御寺 総本山 長谷寺 (hasedera.or.jp)
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