須磨寺へ
ブログで大作が続いたので、この日は西宮市周辺の小さな神社でも参拝しようかと思ってたのですが、国道43号線に乗ったら、そういえば須磨寺って新西国三十三所霊場だったなぁと思い、ボーッと走りながら須磨まで行ってしまいました。
カーナビの予定通り、1時間30分ほどドライブしちゃいましたが無事に到着。(·∀·)b
須磨寺公園の向かいにあった駐車場に車を入れて、さ~てと思ったら…
え?須磨寺ってこんなに大きいの??
ということで、今回も大作間違い無しの須磨寺編です。(·∀·)
参道と仁王門
龍華橋を渡り、仁王門に向かいます。
赤い橋があるだけで何か嬉しいのは私だけでしょうか?
大寺院の割には、ちょっと小ぶりな印象を受ける仁王門は、源頼政により再建され、仁王力士像は運慶と嫡男の湛慶の作と伝えられています。
仁王力士像:阿形さんです。
仁王力士像:吽形さんです。
創建
寺蔵の須磨寺略歴縁起によると、平安時代初期に兵庫区和田岬で漁師が海中から聖観世音菩薩像を引上げ、それを安置するために淳和天皇の勅命により、兵庫区会下山に、恵偈山北峰寺が建立され、後の886年に、光徳天皇の勅命により、開鏡上人が現在の地に上野山福祥寺を建立し、北峰寺から聖観世音菩薩像を遷し、本尊としてお祀りしたのが須磨寺の開基と伝えられています。
しかし、南北朝時代から江戸時代にかけて歴代住職が書き継いだ兵庫県指定文化財の歴代においては、本尊聖観世音は1169年に源頼政が安置したと記されており、正確なところは判明しておりません。
ところで、山門の再建も含め、須磨寺の創建に深く関わりを持つ源頼政といえば、保元の乱や平治の乱で勝者側に属し、戦後の平氏政権下においても源氏の長老として政界に留まるとともに、平清盛の信頼も厚く、晩年には武士としては破格の従三位に就いています。
しかし、平家の専横に不満が高まる中で、後白河天皇の皇子である以仁王と結び打倒平家打倒の挙兵を計画し、諸国の源氏に令旨を伝えたものの、計画が露見したために準備不足のまま挙兵せざるを得ず、最後は平家の追討を受けて、宇治平等院で自害しています。
ただ、その打倒平氏の令旨が、後の源頼朝や木曽義仲の決起に繋がり、最終的に平家滅亡を決定づけた一の谷の戦いがこの須磨寺付近で行われ、実際に源義経が須磨寺に本陣を敷いたというのも何か因縁めいたものを感じざるを得ません。
尚、須磨寺は昔からの愛称であり、正式名称は今尚、上野山福祥寺です。
祈り・安らぎ・夢広場
仁王門を潜って右側は、1997年に全日本仏教会設立40周年・第37回全日本仏教徒会議の神戸開催に際し、阪神淡路大震災による幾多の教訓を胸に刻むとともに、亡くなられた方々への追悼を祈念して、改修が行われ、「祈り・安らぎ・夢広場」と名付けられました。
阪神淡路大震災物故者追悼碑
1997年に建立された阪神淡路大震災物故者追悼碑。
観音池(かめの池)
睡蓮の咲く池として造営するとともに、この池の東にある「須磨の大池」に外来生物の遺棄や放置により減少したクサガメの新たな住処とされました。
本物は見かけなかった気がしますが…。(·∀·)
千手観世音菩薩像
千手観世音菩薩像が移設され、背後と左側の壁面に千体仏が彫られています。
弘法岩・五鈷水
2000年に建立された手水舎ですが、手水舎の建設を計画した際に、弘法大師に祈願したところ、キレイな水が山中で湧き出すことがわかり、大師に因み、密教で用いられる重要な法具の名を取り、その水を「五鈷水」と名付けたそうです。
一方、「弘法岩」の方は、ある朝、建設予定地を眺めていた僧が、僧形がぼんやりと浮かんでくるのを見て、これは弘法大師の姿に違いないと思い、その様な石を求めて訪ね歩いたところ、四国の石鎚山の麓で、この高さ2.7m、重さ13トンの岩を見つけたそうです。
「弘法岩」と名付けられたこの岩は、よく見ると僧が座っている姿によく似ており、五鈷は胸の前で手を合わせた位置に置かれています。
わらべじぞう
少し離れた場所にいらっしゃる6体のわらべじぞう様も、2000年の改装の一環として造立されたもので、この日は同じ格好をしていらっしゃいましたが、戦隊ヒーロー系のコスプレをしていらっしゃる日もあるそうです。(·∀·)b
ところで、六体にはそれぞれ役割があり、①「ナニ?ナニ?なんやてえ~?」みんなの願いごとに耳をかたむけて聞いて下さるお地蔵さま・②「フウーム、サテ、どないしたらええのやろ?」いっしょになって考えて下さるお地蔵さま・➂「そうそう、やっぱりいっしょうけんめい拝んでみるこっちゃ」いっしょに拝んで下さるお地蔵さま・④「ほら、ええお知恵をさずかった。この教えを宝ものにして大切に守って行こう」・⑤「サー、見事、解決!」バンザイ、バンザイ、Vサイン いっしょに喜んで下さるお地蔵さま・⑥「ヤレヤレ、1つかたずいた」胸の荷をおろしてノビをするお地蔵さま だそうです。
右端のお地蔵さまがガッツポーズしてらっしゃる理由がわかりましたね。(·∀·)b
須磨寺 情報 by 関西御朱印 ブログ
兵庫県神戸市須磨区須磨寺町4-6-8
TEL:078-731-0416
無休
拝観料 無料
拝観時間 8:30~17:00
納経所受付時間 9:00~17:00
初穂料 300円
公式ホームページ 大本山 須磨寺 (sumadera.or.jp)
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お好みに合わせて、水、牛乳、ソーダ、焼酎などで2~5倍に薄めて、ホット、アイスでお飲みください。(·∀·)b